« 民主党の先生方へ 弁護士資格などのアジアとの相互認定 | トップページ | 操作された言論空間から如何に脱却するか »

2011年9月17日 (土)

欧州危機の構図が見えてきた

欧州危機の構図が見えてきた

にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村

 欧州ソブリン債の危機は、ギリシャに端を発して、ポルトガル、スペイン、イタリア、フランスと止まるところを見せません。格付機関が絡んで、危機をあおり、財政再建を迫るのは表の顔で、裏の顔はユーロ金融機関の腑分けを目指しており二足三文で資産売却を迫り、濡れ手に泡が本音なのです。ロイターに米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社が「類まれな好機」と本根を漏らしてます。でも、この構図はどこかで見たような気がしませんか。リーマン・ショックの時にもリーマン・ブラザーズを食い物にした構図、日本のバブル崩壊で日本の銀行、企業の資産を買い叩いた構図。いま、欧州危機は、この構図とソックリです。要するに多少とも傷のあるところに、格付け機関を使って集中攻撃して、傷口を広げて、どうしようもなくして資産を二足三文で売却させ、買い叩き、高値で売却するという構図です。これを日本語で「ハゲタカ」というのです。原則国家を破産させることは通常容易ではありません。したがって、巨大金融機関の空売りは、意味があります。下がっても買い支えがはいるので、空売り出きるのです。これは、国民の税金を金融機関が掠め取っていることと同義です。格付け機関とタッグを組んで投入された税金を掠め取っているのは誰でも分かることです。ここにも新自由主義の本質、即ちハゲタカと出来レースが見て取れます。国家間においては、世界警察はいないので、無法地帯です。イラクに難癖をつけて何万人も殺害して謝るでもない。しかも難癖に根拠がなかったにも関わらず損害賠償請求もできないのです。その意味では助けることはもともと無理筋の話です。

  バブル崩壊の後、テレビで心ある解説者が「第二の敗戦、一面焼け野原」と言っていたことが思い出されます。あれと同じことを欧州でしようとしているのです。リップルウッドが長銀を10億で買い叩き、少し化粧をして2200億の売却益を得たことを思い出して下さい。しかも、租税回避地に投資組合をおいて課税もできなかったのです。デクシアを10億で購入できれば心踊る筈です。逆に言うと多少元手はかかっても10億で買えるまでは諦めませんということです。だからといって、日本のように総量規制を行うと信用収縮は必定です。一定期間の猶予を与えて違法業態にして業態変更、解散をいただくしか方法はないと思います。現状では麻薬取引よりもタチが悪いと思います。

 このハゲタカは米国政府に蔓延り、コントロールできないほど、膨大な金の力を有することが問題を複雑にしていると思われます。軍産複合体のほかにハゲタカという問題を政府は抱え込んでいるということです。ハゲタカも今や一段進化したようです。危機がなければ危機を作りだせというものです。株の世界では仕手筋といって、危機を作り出す人がいましたが、ヘッジファンドは、世界規模での国家相手の仕手筋となったようです。ついでに言えば、軍産複合体が自己を養うために火ないところに煙を立てるやり方を忠実に踏襲してます。

 欧州の首脳は、この構図を先刻お見通しのようです。ユーロ圏財務相会議に米国のガイトナー財務相が呼ばれもしないのにノコノコ出て行き、提案したようですが、ルクセンブルク首相(議長)は、「ユーロ圏以外の人とは、基金の拡大について話し合っていない」と素っ気なく答えた、(朝日夕刊8月17日2面)とのことです。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は昨年、誰がボスなのかを市場に分からせてやると断言した。ルクセンブルクの首相ジャン・クロード・ユンケル氏は昨年、次のように言い切った。「我々は、金融市場を止めることができなければならない。拷問の道具なら地下室にある」(2011年11月22日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)裏で暗躍して何を言うかとの思いのようです。ガイトナーは、欧州がウルトラCを出さないか偵察していたところでしょう。1年前から計画していた餌がなくなっては、元も子もありませんが、中国、ブラジル、インドが支援すると報道されてます。米国は、ユーロとBRICsがタッグを組んで米国に対峙することが最も恐れていることです。米国ハゲタカが簡単に引き下がるとは思えません。暗闘が繰り広げられてます。世界銀行ネオコン総裁のゼーリックさんも、餌がなくなるのがご心痛のようで、新興国に餌から手を引けと強い警告をしたとのこと。こちらあわせてイタリア国債格下げで傷口を広げるとは、見事なタッグマッチです。自国の米国国債デフォルト危機を他国の危機にすり替えることからも、またドルは唯一の安全な避難先ですので欧州を餌食にすることは、不合理な行動ではありません。ユーロ金融機関の腑分けは、米国の意思でもあるのです。こちら

日本の欧州手助けに対する強い警告 こちら

  これは、リーマン・ショックと違い、仕手筋による仕組まれた危機です。したがって、既に賭けている米国系統の空売りの膨大な勢力があります。最も単純化して言えば「みせかけ」の危機です。縁のない方達は、ただ嵐が過ぎ去ることを待つしかない危機です。本来であれば、ユーロ国家に対する攻撃ですから、戦争という事態です。しかし、敵は、多すぎて見えないのです。しかもユーロにも関係者がいるかもしれない。中国、ロシア、インド、ブラジルなどと同盟を結び米国と対峙することが考えられる最悪事態ですので、世界銀行総裁ゼーリックは、手を引くように強く迫ったと考えられます。EUの攻撃は国家転覆罪ですので、ヘッジファンドの頭目と目されるロバート・ゼーリックなどの大物を脅しで逮捕、取調べ、関連資金の凍結、利子支払拒否なども考えられます。EU解体の対価は安くはないと思います。ネオコンのやり方は、乱暴で杜撰で、詰めが甘くときてます。大火傷の可能性があります。しかも、米国は大西洋と太平洋で2正面作戦をすることとなり、国家の衰亡の速度を加速度的に早めることとなります。欧州千年の政治力の底力を発揮することになるかもしれません。欧米とひとくくりにはできないことがわかります。アングロサクソン民族に対してゲルマン民族、ラテン民族、スラブ民族に加えて蒙古民族が加われば、アングロサクソンは、木っ端微塵に吹き飛ぶと思います。分かっているのかナ。ゼーリックは世界銀行総裁などと言ってますが、欧州に滞在することはありません。身の危険を十分に熟知していると思います。だれが調べたらどうですか。

米国財務省とヘッジファンドの中を窺わせる記事 こちら

 米国は、世界的混乱が生じた場合には、金退避の道筋をつけた上で、やっていることです。恐ろしや。皆が踊らないと大損をするヘッジファンド、死に物狂いの戦いを高みの見物といきます。

 莫大な資本にものを言わせて、世界的規模で不安を煽り、一儲けとなるとこれは、マハティールのいうように刑罰を考えなくては世界がハゲタカに乗っ取られるという予感がします。(注)

 しかし、人事ながら起きて半畳、寝て一畳の人間が何兆円も持ってもこの世では使いきれない金額です。お金をいくらもっても氏素性は、変わりません。誰も尊敬もしません。一体どうしようというのか不思議な気がします。中国では侍女が意味もなく笑ったというだけで、胡座をかいた形のローストにされて出されて食べたという逸話が伝えられてますが、全知全能の神を目指すのか聞いてみたいところです。およそ日本人の考え方とは相容れない考え方です。金持ち倶楽部では、100億円程度の金持ちは、数千億円の金持ちにはまったく相手にされず非常なコンプレックスを味わうそうです。数十億の金持ちはゴミ、それれで世界が掻き回されるって一体なんなのです。嘘と思われる方は、全米トップ0.1%28万人の平均資産131億を考えて下さい。こちら

 日本も債務残高から見て、ハゲタカがいつ攻撃してもおかしくない状態ですので、欧州の次は日本が攻撃されると予め想定することが無難かも知れません。日本の政治家の先生も大所高所から見ていないと大変ですよ。いつなんどき、標的を変えるかもしれません。

ヘッジ・ファンドのレポート こちら 

富豪連中が暴落に賭けている記事 こちら

欧州危機続報 荒天準備 嵐に備えよ

報道機関が馬脚を現した記事 こちら
 

注:マレーシアの前首相マハティールがオバマ大統領宛公開書簡で述べてます。「金融機関という名の賭博を廃止しなさい。ヘッジファンドやデリバティブや為替取引を止めなさい。銀行が、膨大な実体のない融資を行う事を、禁止しなさい。銀行を制御し、監視しなさい。制度を悪用して利益を手にした悪者を刑務所に入れなさい。」

補足1

「市場は、支払い不能に陥っているギリシャがいずれデフォルトすることを完全に認識している。ギリシャの3年債利回りが最近100%を上回る水準まで急上昇 したのはそれが理由だ。10年債利回りは約22%で、額面100ユーロの10年債は現在、14ユーロ以下の価値しかない。」9月29日ロイター フェルドシュタンイン氏

補足2

 それにしても新自由主義欧米流M&Aは、餌をみつけたら金にものをいわせて、身ぐるみ剥いで、息の根止めて、腑分けして、売り払うというのですから、凄まじいものです。形態は、追剥ぎ、強盗、略奪、海賊行為の類です。マハティールの言うように規制されてない犯罪行為です。法律家に分厚い契約書類で警護させた合法的犯罪行為です。博打のリスクを一見負っているようで、失敗すればお手盛りで税金投入では、リスクのない博打です。失敗は国民の大多数に負わせて知らぬ半兵衛とはいかに。これを新自由主義の連中は、これこそが問題先送りを排除してスクラップアンドビルドを大胆に進め、革新的創造的企業が生まれる土台となっており、まさに革新的アイデアだというのです。それは建前、カモフラージュで10年もチンタラ新企業がうまれることなど、はなから期待してないのです。四半期も待てないのによく言うわ。リターンがべらぼうでサラ金の世界なのです。腑分けこそが眼目なのです。それが証拠に焼け野原にして旨味がなくなればサッと資本を引き上げます。しかし、腑分けされる人の事を考えたことがありますか。企業はトントンでも多くの人の生活がかかってます。それで何が悪いのか。何割も利益を出さなければ存在する意義がないなど資本家の思い上がりです。株を売却すれば良いだけです。腑分けする権利などない筈です。新自由主義の本家は、今や目も当てれない状態です。このようなことを見て見ぬふりしてきた、国家が手を貸したツケを今払っているのです。博打のような金融取引、野放しのデリバティブ取引、野放図な買収ルール、格付け機関と金融機関のタッグを組んだ執拗な攻撃、監査のお手盛り、租税回避地への退避による脱税など誰もが思い当たることを国家が見過ごした結果、基金の資本蓄積が極端に進み、誰を相手にすれば良いのか、相手が多すぎて対処が極めて困難になってます。米国トップ0.1%(28万人)の超富裕層が、国内外に約46兆ドル(3680兆円)の富を抱えている計算とのことです。(注:一人当たり131億円)。一方フードサービスなる生活保護は、4500万人です。どうします。

新自由主義に興味がある方は、新自由主義について1 新自由主義について2 をご覧下さい。

補則3

 金儲けが悪いといっているのではないのです。金が一部に滞留して、投機で経済を不安定にするのが問題といっているのです。所得再分配で、強制的に税を徴収して、金が均等に配分されるようにする方法もあります。あるいは、高額所得者が一定割合以外は必ず投機以外で実物消費するようにすることも考えられます。寄付という方法も考えられます。金が退蔵するか投機に回らなければ経済は、活性化します。金が一部に滞留する仕組みをかえなければならないといっているのです。別に共産主義とか社会主義とか目指しているわけでもなく市場経済でよいのです。税金で是正するのか、法律で是正するのか、どちらかです。国民総背番号は当然で、その第一歩です。原理初期資本主義は、(新自由主義は)恐慌になる歴史を辿りましたとは中学校で教える項目です。いとも簡単に富が偏在し、アガリになり恐慌を繰り返す事を是正しようというのです。ついでに言うと独裁とは縁も所縁もありません。(独裁とは、好き勝手に金を集めて、好き勝手に使わせてもらいます。金の流れも好き勝手に決めます。反対する方は叩き潰します。悪しからずというものです。民主主義とは、これにチェックをいれるものです。)

所得再分配の考え方は こちら

補則4 ロバート・ゼーリック

むかっプンプン中川氏を陥れた悪党
ロバート・ブルース・ゼーリック!!
2007年世界銀行総裁に任命。
売国奴の竹中平蔵を操ったひとりでもある。
ブッシュ前政権では国務省副長官だった。
国務長官になろうとしていたが、中国でハニートラップ(女性問題)に引っかかって、国務副長官を辞任。
ところがその後、不思議なことに世界銀行の総裁になった。
麻生政権で財務・金融大臣だった中川昭一氏は、
「ローマG7」での朦朧会見の前日「日本政府は1000億ドル(9兆円)をIMFに搬出する」として、IMFのドミニク・ストロスカーン専務理事と調印式を行った。
中川氏の決断にアメリカ政府が激怒した。
既に自分たちアメリカの金だと思っている、日本の外貨準備高1兆ドル(90兆円)のうちの1割を、
チェコやハンガリーを緊 急で助ける資金として日本が分け与えてしまったからである。
ヨーロッパ人であるIMFのストロカーンのほうは、
「今どき、こんな寛大な国は日本しかいない」
と泣くようにして喜んだ。
ゼーリックも、表面上は日本のこの決断に「歓迎の意」を表したが、腹の底は怒りで煮えくり返っていたのだ。
ゼーリックが「もう我慢ならない。中川昭一を失脚させろ」と、手下の日本財務官僚たちに命令を下した。
中川氏の弱点だったアルコール依存症に見せかけて、彼を日本国務大臣から引きずり降ろすことを謀った。
中川財務・金融大臣の左に座っていた篠原尚之(しのはらなおゆき)財務官がゼーリックの命令で動いた。
直接手を下したのは財務省国務局長だった玉木林太郎(たまきりんたろう)であり、この官僚と「特別に親しい関係」にある読売新聞経済部の越前谷知子(えちぜんやともこ)記者である。
ワインに薬物を盛られてのフラフラ会見(2009年2月14日)で中川氏が失脚した後、日本は米国債(年間で21兆円)を再開した。
愛国者の中川氏は「日本はもうこれ以上、米国債を買い増ししたくない。アメリカは身勝手だ」と堂々とアメリカを批判していた。
篠原尚之財務官はその後、IMF副専務理事に出世した。
あまりにも露骨な功労人事である。
そして中川氏は2009年10月3日に死去した。

« 民主党の先生方へ 弁護士資格などのアジアとの相互認定 | トップページ | 操作された言論空間から如何に脱却するか »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/577632/52755349

この記事へのトラックバック一覧です: 欧州危機の構図が見えてきた:

« 民主党の先生方へ 弁護士資格などのアジアとの相互認定 | トップページ | 操作された言論空間から如何に脱却するか »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ

最近のトラックバック

ウェブページ