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2011年11月 2日 (水)

日本は欧州危機がアジアに及ぼす影響に楽観的すぎる

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☆ 日本は欧州危機がアジアに及ぼす影響に楽観的すぎる ☆
【海江田万里の政経ダイアリー】2011.10.31号 夕刊フジ

欧州危機に対してEUのユーロ圏17カ国は包括策に合意しました。
これを受けて、東京市場の株価が値上がりをするなど、市場には安
堵感が漂い始めましたが、果たして、このまま欧州危機は収束に向
かうのでしょうか?

私は、まだ深刻な問題が残っていると思います。そのひとつが、
アジアに対する資金の供給が、今後、細ってくる可能性があること
です。現在、アジア経済は世界経済を引っ張るエンジンの役割を果
たしていることには誰も異論はないでしょう。しかし、その成長の
エンジンに資金という燃料を供給しているのはヨーロッパです。

手元のBIS(国際決済銀行)のデータでは2011年3月現在、
アジア向けの資金の55%が欧州から来ています。欧州の中で一番
大きいのはイギリスですが、次いでフランス、ドイツ、スイス、
オランダ、イタリアとなっています。ちなみにアメリカの資金は
22%、わが日本の資金は9%でしかありません。


アジアの成長を支えているのはこのヨーロッパからの資金の流れで
す。この流れが、今後EU諸国の銀行の資金回収や新規の資金供給
制限によってストップしてしまうおそれがあります。


すでにアジアの新興国では、株価や通貨の下落が進んでいます。
これはヨーロッパからの資金流入が細り、大きな打撃を受けること
を見越しての動きです。

もはや新興国とはいえない韓国も事態は同じです。先日、野田総理
のソウル訪問時に日韓で取り交わされた円・ウオン・ドルのスワッ
プ取引の約束も韓国が将来、市場からドル資金を取れなくなったと
きの保証として日本側に泣きついてきたのが実情です。


韓国には97年のアジア危機に際してIMF管理という最悪の事態
になったことに対するトラウマがあり、今のうちにその備えをやっ
ているのです。日本は外国為替特別会計にドルが潤沢にありますか
ら、それに目を付けた韓国の危機意識は相当なものです。翻ってわ
が国は欧州危機がアジアに及ぼす影響について、楽観的すぎるので
はないでしょうか。


日本は、今一度、内需拡大の可能性について真剣に検討すべきです。

韓国は国内市場の制約があり、海外市場開拓に活路を開くしか生き
残りの戦略が描けないわけですが、日本は国内市場に未開拓の分野
があります。日本は今回の欧州危機を契機に国内に目を向けるべき
でしょう。


衆議院議員 海江田万里

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 海江田万里事務所/民主党(東京1区)
 〒160-0004 東京都新宿区四谷3-11 山一ビル6F
 TEL.03-5363-6015 office@kaiedabanri.jp
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