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2011年12月26日 (月)

笑って借金を返せる方法はない

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 私人レベルで考えるとローンなどの大金の借金の返済を、笑って返せるとは誰も思いません。それなりの覚悟で返済に臨むのが普通です。社畜といわれようが、奥さんも家計の足しにとパートに出たりして、返済に励みます。もし、2ケ月返済が滞れば差し押さえの危機となります。この道理は誰もが分かっていると思います。

 しかし、国レベルの話になると途端に「笑って借金を返せる」と吹聴する政治家、エコノミストがいます。この話は、特定の経済情勢では妥当性を持ちます。例えば、国が発展途上で人口形態上若者が多く、人口も多く、商品販売のフロンティアが無限のようにあり、経済が持続的に発展して、資産価値、地価も持続的に上昇しているような時です。このような時には、借金して土地、マンションを購入しても、売却時には、購入時よりも資産価値が上昇しており、差額が利益となるものです。これは、特定の状況にある国に言えることで、先進国には当てはまりません。マンション、建物などの不動産が原価償却しているにもかわらず、購入時よりも売却時に資産価値が上がっていることを特殊、不思議と思わなくてはいけません。

 このような状態を強制的に出現させる方法として、先進国ではバブル経済にする方法があります。リーマンショック前のアメリカが記憶に新しいところです。我が国のバブル経済の例から言えば、土地購入から1週間寝かせて数倍で転売したこともありましたが、これは早晩、破綻することは歴史が教えています。アメリカ経済も例外ではありませんでした。先進国では、バブル経済にすれば一時活性化しますが、宴のツケは、我が国の例から例から言えば、20年にも渡って国民経済にのしかかります。

 「ある時払いの催促なし、出世払い、何ならロハにしても良い」というような借金は、ないのです。あるとすれば、通常命と引換えというのが、世間相場です。それをあたかもこの世にあるように吹聴している政治家、エコノミストの罪は重いものです。

 結局、我が国のような先進国が笑って借金を返せる方法はないのです。そのような道理に反した主張は、詐欺か、他人の利益を強奪するものか、他人にツケを押し付けるものです。借金が大きければ大きいだけ返済に要する努力は、苦痛は大きくなります。これも道理です。花見酒経済はいつまでも続く訳ではありません。景気がよくなれば税収が増えて、笑って借金を返済できると幻想をばらまいている政治家、エコノミストの皆さんは、この先も中曽根内閣から現在の野田内閣即ち国債発行残高150兆円から1000兆円までと同じ道を選択してますが、この幻想を吹聴した結果は、早晩どのようなものか目にすることになります。

 我が国の財政は、ドッジ・ラインを選択しようにも、もはや手の打ちようはないのです。

補足

 アベノミクスは、バブルにして借金チャラにしようというものではありません。他国がベースマネーを増やしているにも関わらず、日本国のみがベースマネーを増やさないでデフレ対応をしても効果は薄いので、ベースマネーを増やしましょうというものです。量的緩和をしてきたではないかという反論もありましょうが、指標で見る限りベースマネーは変わってないのです。口先対応であることが市場から見透かされ円高になったものです。今度こそはと、ここ数年いい線までゆくのですが、日銀が面従腹背ですので市場にはバレて崩れてきました。今度はそのようなことは許さず、総裁、副総裁も入れ替え、協定を結びベースマネーを増やすことを約束させました。

 どうやら、今回は市場が本当のようだと判断したので、円安になっているのです。インフレ期待も出始め、株高、円安になってます。冷えきった市場に財政で種火をつけ、新規需要創出という手順になってます。バブルにするのではありませんので、借金は地道に返済することになります。

 したがって、道理にしたがって持続不可能な福祉政策は、年金も健康保険も負担は当然重くなります。やはり、笑って借金を返せる方法はないのです。

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コメント

貴兄もマスゴミその他同様洗脳人間だね
先ず誰から借金しているのかよく自分の頭で考える事
国民から借金しているのなら、我々は債権者であり子孫も
当然債権者だから何の不都合も無いはず
これも指摘する海外に借金が300兆円あるが海外債権が550兆円ある
つまり日本は資産250兆円の世界一の債権国でもある
こんな国がイタリアやギリシャと同様などと言うのはデマゴーグ以外のなんでもない
その証拠にIMFは日本について信用性に何の問題もなしといっているのだ

国民国家同一説、みそくそ勘定はやめた方が良い。国民資産の供出、資産の売却などできもしない幻想をふりまくことはやめた方が良いですヨ

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