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2012年4月22日 (日)

医療介護で雇用を生み出すは本当か

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 日本経済新聞のウェブサイトを見ていたら、医療介護など有望産業で2020年までに1000万人の雇用を生み出すとの記事がありました。前総理の菅さんが盛んに力説していた論です。需要はあるのに供給が追いついてないとの論旨だったと思います。本当でしょうか。
 確かに、急速な高齢化は、医療、介護のニーズは高まるでしょう。現在でもニーズは高いと思います。しかし、大事な前提が隠されてます。できるだけ費用をかけないでという前提が隠されてます。このニーズを国がツケの肩代わりして成立しているものです。いつまで生きるかわからないという不透明な中で、体の老化にともなう不快を軽減するために病院にかかり、家族の負担を少なくして介護を受けたいが、費用は少なく、しかし高度のサービスを受けたいという前提が隠されてます。この費用は親族が負担することもあれば、自己負担もあります。介護、医療の費用はできれば避けたい費用です。誤解を恐れずに言えば娯楽費と同様なものです。消費して満足してお終いという費用です。労働戦線に復帰して付加価値を創ることはないのです。莫大な資産家ばかりの世の中であれば、成立もしましょう。国民現金預貯金1500兆円は、国民が均等に保有している訳ではありません。偏在しているのです。その方達のニーズには十分に民間業者が対応しています。また、稼ぐ術を持たない高齢者は吝嗇になるという特性もあります。しかし、現状は大多数の高齢者の生活は年金に支えられています。高齢者が収入の道があれば、自己の体の不調について、費用をかけることに他人がとやかく言うことはありません。しかし、限られた年金は、若い世代からの仕送りです。それは限りがあり、おそらく年金は減額、支給年齢の引き上げとなり、持続可能な形にせざるを得ないと思います。すると高齢者の医療、介護の費用を誰が負担するのか、すなわち国へのツケとならざるを得ないということです。ただでさえ、苦しい財政がさらに苦しくなる訳です。
 現状の介護について、例えば特別養護老人ホームで昔タイプの4人部屋で1人1ケ月30万円をかけて生活していることをご存じでしょうか。経験から言えば、平均で本人負担5万円です。国にからの給付が25万円で成立している生活です。生活保護の方は、本人負担1ケ月500円です。国が29万9千5百円負担してます。これでは持ちませんので、国は施設の新設を制限してます。
 このような形は、すべて国へのツケ回しで成立しているもので持続可能ではないのです。
 ではどうすれば良いのか。国民の多くの人が高齢者の世界では医療、介護費用は自己負担が原則になる筈です。公的負担をできるだけ少なくして、ボランティアが携わり、費用を少なくして、多くの人を効率的に見るシステムが必要と考える所以です。ご参考環境未来都市と年金生活  民間資金の活用
 その形は、自分でできる内は、自分ですることが原則です。当ブログでも提案してますが、一人一人が家財道具一式を持って、電気水道ガスの基本料を支払い、固定資産税を支払い、車をもって、インフラを張り巡らして、ガタのきた頭と体で車で生活して事故を起こして若いものに保険料で迷惑かけて、一人世帯で気ままに生活することは、国家財政から見て、非効率です。「誰にも迷惑はかけてはいない」のではないのです。有形、無形で大いに迷惑をかけているのです。ありあまる資産を持っている方はお好きにすればよいのですが、年金に頼る方は、もはやこのような生活形態は持続可能ではありません。集団で効率的に生活せざるを得ないし、国はそのように誘導すべきと思います。
 さらに、この形態でどうしても対応できない場合に、介護付老人ホーム、医療機関となると思ってますが、無制限に胃に穴を開けて栄養を供給するなど延命は避けるべきと思います。最後の最後まで、原則は自助努力でなければ国は持ちません。

補足

 上記の中で、医療・介護費用は娯楽費用と同じですと述べてますが、カジノと同様に、アジア各国の富裕層を対象に高度医療・介護を展開するという道はあります。しかし、限りある医療・介護資源を富裕層に振り向けることは、同時に貧困層の切り捨てと対になってます。 

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