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2012年4月20日 (金)

巨大資本同士の戦いをただ眺めるだけで良いのか

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 全国どこの街も中小の小売が絶滅し、大規模店舗、巨大資本にぶら下がる営業所のみの街となりました。大店法が施行される前に、中小小売が絶滅すると予想されましたが、そのとおりになって、小売業に従事する人も少なくなり、時間買いの労働者ばかりになりました。北海道資本のアークス社長が「業界再編と言えば聞こえがよいが、ただの弱肉強肉だよ。」と言ってました。我々は巨大怪獣同士の激突を見物するだけで良いのか。
 いまは、巨大資本が儲からないからと撤退した時には、小売業なしの広大な空間ができ買い物難民の時代となりました。これらは、当初から予想された事態です。自民党政権の時代に流通網を一部業者のイメージ通りに、消費者のためを錦の御旗に作り替えた結果が現状です。消費者は不労所得で無限に資産をもっていれば論理は正しかったのですが、大部分の消費者はまた、労働者でもあったのです。一部資本の論理は、良いものを安くという結果は、労働者の賃下げ、待遇切り下げと結びついていたのです。結局、資本の集中が進み、労働者の生活は切り下げられただけです。

  カール・マルクス資本論「一つの極における富の蓄積は、同時にその対極における貧困の蓄積である。」「すべての現実の恐慌の究極の根拠は、一方では大衆の貧困、他方では生産力の無制限の発展を求める衝動にある。」 これを共産党の志位和夫さんは、次のように言い換えます。「資本は大きな利潤を得るため、どんな制限も乗り越えて生産力を発展させようとする。他方、利潤を得るためあらゆる手段を使って労働者の搾取を追求する。しかし、貧しい人々が増えれば、企業がつくるモノやサービスが消費されない。過剰生産が生じ、モノはあるのに社会全体が苦しむ「恐慌」が起きる。・・・・・このプロセスがいま、発達した資本主義の国々でおきている。」。

  BOAを経てUBS銀行上級顧問のジョージ・マグナスさんが、ブルームバーグの論評で現在の危機の本質を知りたければ資本論を読めと言っているのです。上記の太字の文言に注目せよと言っているのです。(朝日朝刊11.11.23 15面オピニオンから引用)要するに、無秩序な生産は限界があると言っている のです。国家が市場介入し生産を管理しなければ破綻すると言っているのです。現在では、多国籍企業の時代ですから国家が世界市場に介入し、生産を管理しなさいと言っているのです。市場には明らかに欠陥があるとも言っているのです。

 労働者の団結による社会主義国家実験は悉く失敗し、もはや資本家が恐れる社会転覆はないと見るや、原理資本主義である新自由主義を持ち出すあたりに、老獪さが見えます。   

 市場万能を信奉する新自由主義は、資本回収の迅速化、最大化のみを目的とし、それ以外は悪とするものですから、この点からも社会の構成員にとっては害ばかりが目立ちます。対極にある市場を介さない共産主義計画経済が破綻していることは過去の実証から明らかなことは言うまでもありません。進む方向は、修正資本主義か修正共産主義しか道はないと思います。無謀な戦いと知りつつもコツコツと声をネットで発していくしか方法はないと思います。

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