恥という言葉を聞いたことがありますか
ルーベネディクトの「菊と刀」は、日本人の精神構造を分析した名著で、読んだ方も多いと思います。日本人の精神構造の根幹に「恥」が深く根ざしていると分析してます。
ところが、戦後67年が経過し、米国占領政策の影響もあり、「恥」という言葉にほぼ出会うことがなくなったことに気がつきました。新聞でも、テレビでも日常会話でも「恥」と言う言葉を使用することはありません。私の家でも恥という言葉を話した記憶が少なくも二十年はありません。
エコノミックアニマルと呼ばれ、売上至上主義により、お客様ケツを舐めても売るという考えの下では、プライドとか恥とかは、邪魔ものです。どんなことをしてもうったもの勝ちです。
世の中の動きをみていると「なんでもあり」です。恥が介入する余地はありません。ケツの穴を見せても笑いをとったほうが勝ちという世界で「恥」など介入する余地はないのです。昔一部芸人の「なんでもあり」が一億芸人「なんでもあり」の世界になりました。
以上をマスゴミを分析して実証的に研究しようなどとは、思いませんが、勘は当たっていると思います。
生活保護の不正受給問題も同じ土壌から出てきた問題でしょう。このように利益至上主義で「恥」を捨て去った文化は、クールジャパンなどと昔の遺産を食い尽くしてますが、危ういように感じます。
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