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2013年2月21日 (木)

大量消費社会と男尊女卑

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 インドのバス運転手、乗客の婦女暴行を見ていると、背景に根強い男尊女卑があることは報道のとおりです。

 翻って、現在の日本は、セクハラなどといってますが、つい最近まで根強い男尊女卑があったことをご存知でしょうか。半世紀も前には、女性は不浄とされてました。女性の不浄の源は、月のものといわれる月経にありました。この考え方は、神主は男性、巫女は処女、土俵には女性を上げない。人様に出す料理の板前は、男性の仕事、大工など職人も男性の仕事とされてきました。生理中の女性は風呂ヘ入ってはいけない。なぜなら後の人は入れなくなるからというものでした。生理は不浄とされていたのです。

 女の一生は、親に仕え、亭主に仕え、老いては子に従うべきものとの考え方が一般的でした。奥向きで嫁して子供を産み、家を守るというものでした。世間様の前で女だてらに稼ごうなどとは誰も考えなかったのです。女学校、尋常小学校を終われば家事見習いで花嫁修行が一般的な女性の道でした。女は、卑猥に言えば、穴と袋とみなされていたのです。

 力のある者は、妾を囲い、女中を雇い、孕まされることもままあったのです。それは男の甲斐性などという言葉で誤魔化されてきました。職場でも性の対象としてか見れない女性が目立つと、「出る杭は打たれる」と相乗効果で随分ひどい迫害を受けたのです。

 例えば、日本の作曲家で高木東六という故人の偉い先生がいますが、大衆雑誌講談倶楽部のコラムに車で移動中に助手席から手を伸ばして、運転手のツンとしたインテリ風の秘書の陰部を触ったとか自分で告白してます。昔の車は座席が全通だったのでできたことです。今では訴えられますが、当時はそうではなかった。泣き寝入りです。横山ノック先生も選挙演説中の移動車でメンスの女性運動員の陰部を触さわりながら選挙演説したとかいいますので、芸能界では普通に行われている風習かも知れません。故森繁さんも相当迷惑した方がいるような。ピカレスク(悪漢小説)とか言って自己弁護してますが、横文字使えばいいってもんじゃありません。現在では犯罪行為ですが、当時は犯罪として立件することはかなり難しいことでした。現在のインドと同じです。

 往時の日本社会では、現在のインドのように女性側からの被害の訴えは社会の受け入れるところとは、ならず泣き寝入りが多かったのです。取り分け、水商売の経歴を一度持つと、下半身で男を寝取る女とのイメージがつき社会は極めて冷たくなったのです。もっとも「騙します」と看板上げて商売しているのですから、ドッチもドッチか。インドはひどいなどといってますが、つい最近まで日本にもあった風潮なのです。

 しかるに、現在の日本はコンプライアンスから派生してセクハラが徹底しており、満員電車に乗るときは両手をあげてたなど身の潔白を証明できないと、痴漢犯罪としてとんでもない災禍に見舞われる社会となりました。これは、何故か。上野千鶴子さんなど女性闘士の方々の社会変革の懸命の努力は、勿論ありますが、それだけでしょうか。

 思うに、大量消費社会の到来が男尊女卑を打ち砕いたと考えます。そもそも大量消費社会とは、金を払えば誰に売ってもよいのです。子供でも、女でも、バアさんでも売った者勝ちの社会です。すまして、価値観の違う者には売りませんとなると倒産は、必定です。なぜなら、常に抜け駆けする者がでるからです。

 要するに消費者が求めるモノを大量に販売した者が勝つ社会です。このような社会では世の中の半分を占める女性を無視することは、倒産への近道となります。必然的に女性を見方につけなくてはならないのです。それ故、大衆消費社会の進展と共に前近代的な男尊女卑はなくなる運命にあります。即ち、インドも大量消費社会の進展を前提として男尊女卑は廃れます。現在は過渡期にあると言えます。客のケツを舐めても売り切るという競争の厳しい大量消費社会では、人口の半分を占める女性の支持が無ければオマンマの食い上げです。

 中国もインドも大量消費では、持続可能性が危ぶまれますが、それは別の問題です。男尊女卑を抜け出して、資源を際限なく浪費する資本主義が隆盛になるだけで宇宙船地球号にとっては迷惑なだけです。何ダカナァです。人間のすることは、そんなもんです。お開き。

 

 

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