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2013年4月10日 (水)

アベノミクスは失敗するという意見1

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   朝日新聞13.4.10 13面に日本総研主席研究員藻谷浩介さんが、「日本人の加齢から目を背けた先祖返り政策は、過去と同じ限界に突き当たる」、として失敗を予想してます。どうも日本中がアベノミクスに浮かれている中、どうしてもいわずにはいられないようです。
 その要旨は、「2006年後半~07年前半の第1次安倍内閣当時、日本の輸出は77兆円と過去最高水準だった、日経平均は1万6千円~7千円台、1ドルは120円前後と、円安、株高でもあった。ところが、当時の小売販売額は年間135兆円程度と昨年の138兆円よりもさらに低い水準。国内でモノが売れず、多くの企業と国民には景気回復の実感も恩恵も及ばなかった。円安、株高、輸出増がそろい踏みでも、「デフレ脱却」はできなかった。」
 その理由は、「95年をピークに現役世代の数が減り始め、定年退職者が新規学卒者を上回ることで就業者数も減少を続けている。にもかかわらず思い切った賃上げが行われないので、消費不振が拡大したわけ」とします。
 他方で、「同時期後半に日本在住の個人所得の総額が14兆円も増えた。緩和マネーが配当を経由して高齢富裕層の懐に集まり、彼らは増加分を金融投資に回し、モノ消費は増やさなかった。この歴史は繰り返すだろう」と述べてます。
 「就業者数は、ここ数年、毎年40万人以上、国民の加齢で自動的に減り続ける。増える定年退職者がインフレ時に増やすのは消費ではなく外貨投資だろう。」
 よって結論、「日本人の加齢から目を背けた先祖返り政策は、過去と同じ限界に突き当たり」失敗すると予言してます。
 アベノミクスは、政府だけでは成功しません。アベノミクスは、デフレ脱却の契機を国民に示しているのです。国民一人一人が、どう行動すれば日本をデフレから脱却させることができるのか、国民一人一人ができることをする必要があります。
 従業員が生活できようが知ったことか、労働者は使い捨てで良い、他社を切り崩すためにコストカットをする近隣窮乏化政策というミクロ最適化行動を全国津々浦々ですると日本全国のマクロ規模では、合成の誤謬でデフレになるということを社長さんは理解する必要があります。お金は天下の回りモノということを理解することです。労働者を大事にすることはミクロでは一見コストが増えそうですが、マクロではデフレ脱却に効果があり、経済成長に寄与するのです。国家レベルで損して元を取れなのです。
 アベノミクスは、日銀が信託証券を大規模に買い入れ、かつ大量に現金を市場に供給しますから、通貨の希薄化がおこり、結果株価、土地は上昇します。この資産効果に預かるために国民の現預金の一部は投資をする必要があります。政府はそう願ってます。
 労働者が減り続けており、加えて正規労働者が急速に非正規労働者に置き換わり、増加している厳然たる事実があります、しかし、有効求人倍率は常に1を下回っているという事実もあります。
 私の見るところ、求人がないという事実は、弱肉強肉の業界再編と更なるコストカットによる近隣窮乏化が寄与しています。チラシを見たら分かりますが、いまや100円均一ではなく、50円均一も見かけます。結果として会社に労働者の余剰感が漂っているというのが実際なのです。250円牛丼などは異常の最たるものです。要するに不景気で仕事がないということです。あっても過当競争で原価割れというのが実際です。
 鶏が先か、卵が先かという議論ですが、正規労働者による固定経費増をあまりに忌避した結果、業界は労働者派遣法の制定を求めましたが、これがどろ沼の始まりと考えます。私の考えでは、穴のあいたバケツでは水はたまらない筈です。

 藻谷さんも述べてますが、思い切った賃上げを行わなかったことが、消費不振を招いたとしてますが、非正規労働者をかなり増やした結果、労働コストが固定費になるリスクは大幅に減少しているのですから、非正規の方にこそ、給与を増やすべきなのです。正規は安定しているが安い、非正規は不安定だが高いという真っ当な論旨に戻るべきです。正規は安定して高い、非正規は不安定で安いでは、格差は広がるばかりです。なだらかな賃金形態とすべく是正が必要な所以です。

 
 アベノミクスへの批判が多々ありますが、現状デフレの継続で縮小均衡では、債務残高千兆円から見て日本財政は数年で破綻します。会社でも国家でも破産は、悲惨です。多くの方に迷惑をかけて二足三文で売り払いが相場です。ならば、いやでもアベノミクスの成功に賭けるしか道はないのです。

 ジリ貧日本が戦って負ける分には、納得もいきますが、無策で破産することは後世に禍根を残します。白川日銀総裁のように、敵前逃亡してはいけません。

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