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2015年5月 4日 (月)

自分で屋根塗装をしてみた

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 ペンキを屋根に塗るのですから誰でもできそうですが、実行する方は稀です。

 塗装屋さんに屋根塗装を依頼すると50万~80万程度は、普通にかかります。

 自分で屋根塗装の顛末記を以下に記します。結論は、バイクを買うために費用を捻出するとか、ヨコシマな考えを持つ方以外にはお勧めできません。強い意志がなければ成し遂げれません。

 (クリックすると画像が大きくなります。一見立派に見えるがまるで違います。塗装業は技術差の激しい完全技術職です。即ち私たちは、技術を買っていたのです。)

※5年後の結果を知りたい方は、末尾補足2を先に読むこと。

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 DCMホーマックで塗料(防錆材入り、シリコン塗料16,000円14キロ)、シンナー(1800円×2)、ハケ大小(1000円)、ローラー(700円)、バケツ(2個、100円ショップ)、安全帯(カルビナ700円)、脚立(1.9m梯子兼用、7600円)を購入。総額29800万円也。

 手始めに1階屋根から塗装を開始。

 塗装を始めるに当たって、体が固く、関節回りの筋肉が落ちて、蝶番がガタガタになっているので、ガードルで腰回り、股関節回りを固定する。その上から腰痛ベルトで関節を固定する。オーバーオールで完全武装、安全帯をつけて、すべり止めの長靴をはいて出陣準備完了となります。手袋は、極薄ゴム手袋に軍手が良い。もし軍手のみで作業すると爪の部分に塗料が染み込み、シンナーでも落ちません。食品業、飲食店接客業はもとより、お客様相手の商売の方ですと業務に支障をきたすことになります。

 屋根に上がると分かりますが、屋根は砂埃で汚れてます。これでは塗装作業に支障をきたしますので、デッキブラシで清掃をする。その前に勿論、安全を確保します。

 屋根に上がると分かりますが、地上から相当の高さがあり、怖いです。そこで安全帯を装着します。素人のことですので、足場は組み上げてません。安全帯のみです。安全帯をどこにかけるか。私は、窓を経由して室内のノブにロープをかけて、そのローブにコブをつくり、安全帯のカルビナにかけました。カルビナをかけるバンドは、旅行用カバンを締めるバンドで代用します。

旅行用カバンのバンドとカルビナ

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ドアノブにロープを掛けている

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ロープを屋根に這わせている。トラロープにカルビナ用ロープを結合する。

木の枠は、バケツ置き用、バケツには、風で飛ばされないように石を重しとしている。

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カルビナにかけるコブ、綿ロープ5mm10メートル398円、ロープ売り場にあります。

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梯子に絶縁テープを巻く、梯子を掛けたときにトタンに傷がつく

脚立を固定するためにローブでドアノブに固定すると脚立が安定する。

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車の牽引用フックにロープ゛を掛けて固定する。

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 安全帯をかけても屋根のヘリは怖いものです。ともあれ、デッキブラシで屋根の清掃をしました。ホウキで掃かなくても風が飛ばしてくれます。外壁と屋根の接合部へマスキングテープを貼ります。第一段階終了。

 第2段階、防錆塗料を塗る。トタンの角など長年の風雨に晒されて、錆がところどころ目立ちます。その部分を防錆塗料で塗ります。全面に防錆塗料を塗布する方法もあるかと思いますが、私は、錆が目立ち部分を防錆塗料で抑えました。これで第1日終了です。

 作業終了には、あちこちについた塗料をシンナーで吹き上げ゜、ハケ、ローラーを洗って終了です。これで口も聞けないほど疲れます。

 第二日目、塗料の希釈。

 塗料をシンナーで薄めるが、度合いが分からない。取説では、5%から10%程度にまで薄めるとのこと。目の子で希釈。

 ハケで塗ってみると塗料が垂れる。職人さんのようには塗ることができません。しかも中腰で10分もすると腰が痛くて苦痛になります。職人さんは、夏の照り返しの強い日もやっていると思うと仕事の大変さが理解できました。塗っている内に塗料がどんどん粘りが強くなり、ハケが重くなります。

 ハケ塗りを止めて、ローラーに変更。腰が痛いことには、変わりがありませんが、相当に作業は早くなります。しかし、トタンの継目、凹凸は、仕上げて作業することになります。

 いってこいですので、塗料の幅を広くして、作業をします。中腰作業ですので、腰は痛い、高所作業に加えて、体の柔軟性が失われており、体位の変換にも苦労します。夏場のトタン屋根の塗装は地獄です。手持ちの塗料を多めにとると重くて、体位の変換時に、手持ち塗料のケースを横にして、塗料がこぼれて、屋根につくわ、オーバーオールに塗料がかかるわで大変です。

 まごまごしていると、塗料の粘りがつよくなり、塗るとバリバリと音がするようになります。ともあれ、塗装は手早く、サッと塗ることが大切ですが、素人はまずできません。

 それではと塗料をより希釈して薄めて臨むと、翌日塗装面が希釈しすぎた面と普通の塗装面では明らかに差があることを発見するハメになります。

 ともあれ、塗装作業は口で言うほど簡単ではありませんでした。

第3日目

 ローラー塗りですのでトタンの継目、凹凸部分は、ハケで潰す必要があります。防錆塗料が白でしたので、継目の部分の塗装されていない部分は、インジケータとなって一見してわかります。ハケで継目の部分を塗りました。上から見ると塗れているようでいが、外から見ると明らかに防錆塗料を塗りつぶしてませんので防錆塗料の白が所々つぎはぎのように見えます。疲れ果て、口も聞けない状態です。

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第4日目

 所々にある塗り漏れを潰す。これが上からみたらどこにあるか分からない。下におりて塗り漏れを確認して、塗りますが、降りては確認して、登ってまた作業が埒があかない。奥さんにお願いしても、まったく役立たずで四苦八苦することになります。梯子をかけて濡れ漏れ、タレを修正。窓枠についた塗料をとります。

 マスキングテープをとるとマスキングが弱い部分に塗料が染み込んでます。マスキングひとつとっても職人のようにはできません。

第5日目

 1階部分の屋根塗りは終わりましたが、最後の難所、2階の屋根の塗装です。足場を組み立てずに2階屋根塗装は、自殺行為です。そこで、荷物を固縛する要領で、2階のドアのノブにロープをかけて、窓からロープを出して、屋根をはわして、車の牽引用フックにかけることにしました。そして屋根中央のロープ部分でカルビナをかけるロープと結合します。ロープとロープをからませて、ビニールテープを巻きつけて固定します。体重70キロ程度の荷重ですから、これで十分です。

 また、2階屋根部分に登るのに梯子をかけます。梯子も風で飛ばされる恐れがあり、梯子をドアノブに固縛します。

 次に塗料を入れたバケツを屋根に固定します。コの字形の台を屋根にかけてバケツを置きます。屋根の上は風が強く、100円ショップのバケツでは風に飛ばされます。さこでバケツに石を入れて重しとます。

 屋根の上は、非常に高く地上10メートルはあります。しかも風も強いです。安全帯をしても、屋根の縁に行くのは非常に怖いものです。これで中腰、体が固い、安全帯がからまれ、ローラーをもち、携行用の塗料ケースでは作業は困難を極めます。どなたにもお勧めできない作業です。

 仕方ありませんので、中腰を止めて、尻を屋根に下ろして、ローラーで塗ることにしました。屋根の暖かさが尻を伝わって心地よい。これが夏場なら尻が焼けて大変です。

 当然ですが、屋根の清掃作業は必要です。ともあれ、2階建の屋根の塗装を素人は行わないことをお勧めします。時間ばかりかかって、しかも仕上げもよくない、塗り残しからトタンが腐ります。結局屋根塗装は素人には無理ということが分かりました。

第6日目

雨で休憩

第7日目

 1回屋根手直し

 塗り残しの塗り残し、最終仕上げ。梯子を屋根にかけて、下から見て、トタンの継目の塗り残しを塗り上げる。デッキブラシの柄を取り外して、小ハケを先端に絶縁テープで取り付けて、柄の長いブラシを作る。これで塗り残しをタッチペイントする。

 屋根の縁の部分、角の部分からトタンは腐蝕しやすいのでよく塗る。しかし、よく塗るとペイントがポタン、ポタンと玄関先に落ちます。コンクリートの場合には、絶対にとれません。養生が大事な所以です。平滑な表面ですとシンナーで落ちますが、ザラザラした駐車場のようなコンクリートでは、致命傷になります。

 横着してオーバーレイで養生しなかったツケを払うハメになります。これが業者でしたら、当然支払い拒否、現状回復を求められて、山ほど悪い噂を流されることになります。何でも仕事は大変です。

 窓枠などにペイントのついた手袋で触るとペイントがつきます。後からシンナーで拭いても中々とれないものです。そのような時には、窓の縁についた埃をウェスにとって汚れにこすりつけるととれます。あるいは液体クレンザーをつけて擦ってもよい。原理は同じで削ぎ落としです。

第8日目

 2階の屋根のトタン継目など塗り残しを塗装する。二回めなので安全帯ロープ掛け、梯子取り付けなどスムース゜に行きます。最初に比較すると段取り時間は半分以下の時間で完了します。

また、高さにも徐々に慣れます。このような時が危ないので、安全帯は常時着用を自分に言い聞かせます。

 しかし、相変わらず中腰作業はキツく、加えて風が強く飛ばされそうになります。そこで腰を下ろして尻を屋根につけて、塗装作業をしました。尻をずらしながら塗装幅を広くして、徐々に作業をしました。それでも当初に比較すると格段にスムーズです。半日ほどで2階部分の塗り残し作業は完了しました。

 途中で2階部分は、作業が難しく、業者にお願いしようとも思いましたが、家族の手前途中で放棄しては、沽券に関わるのでやり通しました。

総括

 費用は、材料費のみですので、10分の1以下ですみますが、常に危険と隣り合わせです。また、時間も業者の方の作業時間の数倍はかかります。土日などではとても終わりません。土日で作業をすると1ケ月程度はかかる筈です。私のように毎日が日曜日の方はできますが、仕事をもっている方ですと、土日に段取りし、作業して片付けです、この間に雨の日もあります。やっつけ仕事をすると塗りの残しから腐蝕してトタンに穴が開き、雨漏りの原因になります。

 80万円の塗装代金には理由があるのです。良心的な塗装業者に依頼することがベストです。どのような塗装業者でも私より下手には塗りません。 

 私も屋根の庇の下に伸びている破風の部分は、往来からも見える部分ですので、これは、業者に依頼してます。屋根は多少厚く塗っても、垂れても往来からは見えませんが、破風は下手に塗ると目立ちます。

補足1

 塗料には、つや有りとつや無がありますが、雪国では冬場の積雪を考慮するとつや有りの方が塗装表面が平滑であり、その分摩擦が少なく雪が屋根から滑落しやすくなります。

 また塗料は安価な塗料とシリコンでは倍近く価格に差がありますが、素人の技術不足は材料で補うべきであり、最高級塗料を選択すべきです。近頃は防錆材入りの塗料も販売されており、これも利用すべきです。

 素人塗りですから技術不足は明らかであり、一年に一回程度は屋根に上り屋根の塗装状況を目視点検する必要があります。このように工夫すると技術不足をカバーできます。素人塗りは手間暇かかるということです。

補足2

 屋根塗装は普通は安くても80万程度はします。足場組み、養生だけで30万位の見積りになります。積水など大手メーカーの屋根、壁塗装は230万程度でも大分勉強しての話です。

 素人の屋根塗装は、足場組みをしないのですから、死亡、骨折のリスクを背負っての塗装ですので、お勧めできません。しかも、5年で塗装がダメになる。

 素人が塗装後5年経過の状況(まだら部分はサビがでてきたので補修したためです。)

下地処理不十分、塗料希釈濃度不適切、塗装技術未熟が一目瞭然です。職人の使う塗料はホームセンターの塗料とは違う気がする。

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職人さんが同時期に塗装して5年経過した状況(素人と職人の技術の差が一目瞭然です。)

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その結果、5年で天板のみ職人さんに塗装を依頼することになり、壁塗装に合わせて5年後(職人さんが塗装してから10年)

に塗装することになり何も得はなかった。

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コメント

 今日は、大変な...素晴らしい実体験を発表して下さり有難う御座いす。プロの価値も解りますし、自分で何かをすると言う事の大切さを知りました。

初めて屋根を夫と塗装してから10年経ちました。命綱付けずに2階まで塗ったので、記事を読ませていただき今更ながら恐怖を感じました。大変参考になりました。ありがとうございます!
費用を抑えるにはまたそろそろ自分で塗らないといけません・・・。10年経って立派な中年です。体重も増え体の柔軟性も弱くなりました。この梅雨があけたらまたトライしたいですが・・・。

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