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2015年5月25日 (月)

海自幹部候補生は、甲種2等航海士・機関士相当免許を取得する

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※継ぎ足し、継ぎ足してますので、話がアチコチ飛んで頭の良い方は疲れますが、書き直す予定はありません。

※今後30年のスパンで考えると在日米軍、在韓米軍の役割を海上自衛隊が肩代わりする趨勢にありますので、海上自衛隊幹部候補生になることは時宜に適った職業選択です。

※中国一帯一路構想に対抗するために、今後益々海上自衛隊の存在が重大になります。

※日本の防衛費は5.2兆円であり、GDP比で0.9%です。トランプはNATO加盟国に4%を求めていますので、当然日本にもGDP比2%程度(約11兆円)は求められます。軽武装国家など言っていては世界の町内会でフリーライダーと糾弾されます。

 海上自衛隊のA幹部と言われる方は、運航2級(甲種2等航海士海技資格相当)及び機関2級(甲種2等機関士海技資格)を受験し、大方の方は合格します。

 海上自衛隊は、法律適用除外となっており、このために甲種2等航海士に代わり運航2級、甲種2等機関士の代わりに機関2級の免許を設定しており、難易度も相当程度にしてます。有事に際して、自衛官が民間船舶を資格を盾に操艦を拒否することなど許されません。

 甲種航海士などは商船大学で4年の過程を経て合格するものですから、それを1年の幹部候補生学校課程及び半年の遠洋練習航海終了時までに運航も機関も2つとも合格させるのですから、大変と言えば大変です。(商船大学などでは、航海科と機関科は、学部が異なり同時に取得することはありません。)

 どのような職種に就こうとも、A幹部といわれる方は、この二つの免許試験に概ね合格します。指揮権継承順位を示す幹部名簿には、この資格の有無が記載されてます。運航2級、機関2級の試験に合格することが初級幹部のイロハのイです。(文系一般大出が所定の課程内で取得するのはかなり難しい。)

 伊達や粋狂で何十億もかけて遠洋練習航海をしている訳ではありません。中には、航空パイロット、航空部隊希望で、はなから海技資格を放棄している方もあります。なまじ資格をとるから艦艇配置に回されるという深謀遠慮がある方もいるかも知れません。

 2級免許とは、護衛艦の航海長、機関長ができる免許となります。試験に合格しただけの方は副直士官として当直士官を補佐することで実務経験を積み、3年程度で資格が付与されます。当直士官として艦船の運航に責任を有する方は当然完全な運航資格を有してます。

 現在は、法令が改正されて、次のようになってます。

 甲種船長⇒一級海技士、

 甲種一等航海士⇒二級海技士

 甲種二等航海士+乙種船長⇒三級海技士

 海上自衛隊においては、すべてのA幹部は、3ローテーションといって、1尉(大尉)昇進までに艦船の3つの配置を経験させます。艦船配置は艦橋に立つか、機関科当直室で副直士官として勤務しますので、何が何でも無資格では困るのです。この点において、部内出身の幹部とは決定的に異なります。従って経理・補給幹部も副直士官勤務があります。

 海上自衛隊の他船を圧倒する大型艦船を無資格で運航されては、たまったものではありません。艦船の運航を司る当直士官、副直士官は、厳格に艦船運航の資格が要求されるのです。海上自衛隊の幹部候補生は、2年後部隊に配属されれば、直ちに副直士官として現場に立つのです。海上自衛隊が資格取得に力を入れる所以なのです。 

 海曹が取得する免許は、運航3級、機関3級以下の実技に重きを置いた免許です。2級以上の免許は理論に重きを置いており、経験の少ないA幹部が取得できる所以です。

 因みに甲種免許は、日付変更線を越える練習航海が必須となっております。乙種免許はそれが不要です。そのためにA幹部の練習航海は、必ず日付変更線を越える遠洋練習航海が実施されます。世界一周、太平洋オセアニア回り、北米回り、南米回り、とローテーションを組んで各国を訪問し親善訪問をしてます。訪問国の大使館では必ず大使主催のレセプションが行われ全ての候補生は必ず出席します。世界一周とは、世界中の大使館でレセプションをし、日本国を代表して、訪問国と親善を深めると言うことです。

 試験は、厳格に実施されます。遠洋練習航海終了近くに艦上で受験します。遠洋練習航海終了時までに合格できなくとも、試験は、毎年ありますので、チャンスは何度もあります。

 簡単に言えば、候補生学校一年、練習航海半年の教育の半分は、候補生を運航2級(甲種2等航海士)、機関2級(甲種2等機関士)を取得できるレベルまで引き上げることにあります。残りの半分は初級幹部としての素養、体力です。教育の結果、一般幹部候補生はすべて艦船の航海及び機関の運航の素養を有するということになります。

 因みに候補生学校の教科書を重ねると100センチの厚さになります。この教科書で試験を受けて2回赤点を取ると自動的に学生罷免になります。また、学科試験におけるカンニングなどの不正は学生罷免事由となります。

 試験は海幕教育一課が所掌です。担当課で専門書を示唆してもらえる筈です。運航で基本書5冊、機関で5冊程度です。(専門書のため一冊4000円程度)厚さ30センチにもなります。候補生学校のスタディガイドだけでは合格は、極めて困難です。

 帝国海軍は、海兵、機関学校、主計学校に分かれてましたが、海上自衛隊になってからは、すべてA幹部は、甲板、機関ともに運航の素養を有する教育を課することにしてます。オールラウンドの幹部育成を目指してます。第33代海上幕僚長村川豊海将は、経理・補給分野の出身です。これは、先の大戦における後方軽視で完敗した教訓の結果なのです。ここは、陸上自衛隊、航空自衛隊と完全に違う所です。

 甲種2等航海士の勉強をされている方が海自運航2級免許を受験しても直ちに合格するとは、限りません。海上自衛隊の艦船は、編隊航行を基本としているために艦船の占位に関する問題が出されるからです。潮、風のある中で何度の進路で、速度何ノットで何分航行すれば、指定の位置に入るかというような問題があるのです。このような問題は、甲種2等航海士の試験では、出ません。単縦陣からダイヤモンドのような編隊を作る場合に、瞬時に指定の占位位置から進路、速度、航行時間が計算できなくては、編隊航行などできないのです。

 候補生への国費投入額を計算すると入校から部隊に配属されるまでに一人5千万円は優に掛かってます。海上自衛隊の期待の大きさが分かります。医学部2000万円、薬学部2900万円です。ハーバード大学2回卒業できるほど金をかけているのです。

 海上自衛隊幹部候補生は、武官としての本省課長候補生です。上級職国家公務員試験を通過しないで本省(海上幕僚監部)課長になれるのは、防衛省以外にはありません。(安倍総理が内局と幕僚監部を同格にしたことによります。)

 遠航終了後は、1分隊砲雷科砲術士に位置され分隊士になれば、24歳で50名程度の親父のような部下を持つことになります。財務省キャリア官僚は29歳程度で地方の税務署長に配置されますが、同様な教育方法です。23歳で3尉(少尉)は、下から数えて8つ階級を飛ばしてますので、そのようにならざるを得ない。警察庁キャリア官僚も警部補から始まり、5年程度で地方の警察署長に配属されます。

 候補生は、遠洋練習航海出発時に、天皇陛下に挨拶し、皇族の方々に一人一人、激励を受けます。私は、高松宮殿下でした。恩賜のタバコを頂き、テントでケーキをご馳走になり、言葉をかけて頂きました。

 候補生学校卒業後、8年程度で米国か国内の大学院に希望すれば、官費で留学できます。15年もすれば大使館付防衛駐在官(現在陸海空合計で61名、1佐職、更に増員検討中)として赴任します。定年まで含めると半数が1佐(防衛大学教授相当)になります。最高指揮官海上幕僚長の退職金は、7千万円程度です。

 候補生は、防衛大学100名(理工系)、一般大学100名(文系)程度です。海上自衛隊は、法学部、経済学部、商学部、経営学部など文系卒業生も必要としてます。この中から海上幕僚長、自衛艦隊司令官、護衛艦隊司令官、航空集団司令官、潜水艦隊司令官などがでます。(海上幕僚長がでないクラスもあります。)これ以外に競争相手はいないのですからエリートです。(補足12参照)

 一学年100万人の内の200人ですので、頭脳明晰は勿論ですが、由緒正しい名門の出の方が多くなります。東大のように3000人を受け入れるものではなく、希少性が極めて高い英才教育の学校です。日本国憲法では武官を否定してますが、自然に選抜しても世界各国の士官と同様に武将末裔、名家、名門、日本国歴史上の人物に繋がる方の出が自然と多くなります。

 2課程(一般大出身)は、1課程(防衛大学出身)と諸事差があり、所詮外様と思いがちですが、退職まで含めると間違いなく防大、一般大出関係なく、半数は大佐になります。最低でも中佐にはなります。少佐で終わる方は病気の方か事故などごく限られます。(教える内容が違いますので、1課程、2課程は、課程別に成績が付けられます。所謂ハンモックナンバーです。防大出身者は、手旗信号、発光信号、結索、短艇操法、小銃・拳銃操法、陸戦教練、水泳操法など教官ができるほど鍛えられています。陸上自衛隊の場合には、普通科において一般大と防大の差は圧倒的ですが、海上自衛隊の艦艇、潜水艦、航空機は誰にとっても未知であり横一線なのです。能力さえあれば海将にもなれます。安倍総理もフルネームで呼ぶ近藤奈津枝海将補などが実例です。)

 年収も40代(5千トン護衛艦の艦長になる頃)からは千万円台です。一般大学出もエリートに間違いはないのです。防大出の方は先輩、後輩の絆も強いですが、一般大出は縦のつながりが全くなく、完全実力勝負ですからややハンデイはありますが、エリートには間違いありません。

 凡庸な方が防大教授職相当の1佐あるいは准教授職相当の年収1千万台の中佐になれれば満足ではないですか。民間のように40歳台出向で年収が下がることはないのです。あまり上を見ても足をすくわれます。

 トップクラス大学出身者で威勢の良い方が候補生になると、偏差値も遥かに上ということで、あまりに突っ張ると多勢に無勢で、あまり良い結果には決してなりません。海上自衛隊は、海軍色を濃く残しており、郷に入っては郷に従えなのです。

 因みに能力主義ですから、名門、家柄、男女差はありません。護衛艦艦長にも航空機機長にも海幕部課長にも能力次第でなれます。これは、先人の女性幹部が幾多の困難の末、切り開いた道でもあります。統合幕僚監部主席後方補給官近藤奈津枝海将補は、一般大学出身の女性自衛官です。

 候補生学校では、入校後3ケ月で炎天下8マイル(14.8キロ)8時間の遠泳(女子も顔の皮が向けます。顔の皮が剥けて帰省ですから、親御さんは、ビックリします。)があります。江田島では金槌も遠泳できるように懇切丁寧、優しく指導してくれます。

 候補生学校は性格上、古鷹山登山(岩山)、弥山登山(2300段の階段あり)、10キロ持久走、原村野外戦闘訓練後の武装して40キロ行軍など体を鍛える訓練があります。士官養成学校ですから勉強だけという訳にはいきません。当然ですが、ドーピングなどの不正も学生罷免事由となります。

 完全漆黒の中で、個人貸与された拳銃、小銃の分解、組み立ても強制されます。別課で剣道を選択すると卒業時までに初段を付与されます。剣道は第二の心臓といわれる脹脛を鍛え馬力がつきます。海上幕僚長になる方には剣道高段者が多く、候補生入校時に五段を保有しています。

 幹事付という学生全般の指導をする通称赤鬼、青鬼と言われる先輩(2尉、25歳程度)が全身全霊をかけて徹底的に指導します。幹事付が候補生不適と判断した候補生は例え防大出でも卒業は恐らく不可能です。幹事付は、候補生学校一年、国内巡航、遠洋練習航海にも同行指導しますのでゴマをすることはないが、目を付けられると後が大変です。

 候補生の中で左団扇などという方はあまりいない筈です。古鷹山登山でも弥山登山でもすべて候補生総員による四つん這いになっての全力疾走ですので優雅に仲良く登山では決してありません。負荷のない余裕のある訓練ではそもそも鍛錬になりません。ラッパで起床後直ちに全力疾走500メートル、カッター漕ぎ1500メートルが日常ですので、聞いただけで疲れる方には無理です。

 ショートササーキツト、手抜きを幹事付に見つかると、重点的に指導して頂けるので、他の学生より充実した学生生活を満喫できます。ポケットに手を入れて歩く、壁、ハンドレールにもたれかかる、疲れてチョンボは、副直士官の言い訳にならない。大事故につながるからです。昔から海で口笛を吹くことは嵐を呼ぶとされており、禁止行為の一つです。大体ポケットに手をいれて顎を突き出し、口笛吹いて肩で風をきって歩く姿は、チンピラそのものです。

 盛夏消灯後、寝苦しくて、不届き者がタバコを吸って、吸い殻をタバコ盆に放置し幹事付きが見付けると、夜中に候補生総員が中庭に集められて厳しい指導を受けます。しかる後に400メートルのグランドを10周させてもらえます。汗ビッショリで楽しく睡眠できます。また、翌朝は総短艇で500メートル全力疾走後、1500メートル、カッター漕ぎをさせてもらえます。火の不始末の結果を骨の髄まで叩き込んで頂けます。これを理不尽と言っているようでは候補生は無理です。(映画「フルメタルジャケット」を見ると参考になります。

 寝るついでに言えば、海上自衛隊内では、パジャマ寝間着の類を着て寝ることはできません。起居動作がもたつき、時間がかかるからです。寝るときは下着のみか、着衣のままです。

 訓練の中で将官艇ランチ達着、ヨット操縦訓練があります。それに合わせて1級船舶操縦士免許の案内がきますので、取得した方が良い。1級船舶ですと外洋クルーザーを操縦(操艦)できます。費用は10万程度です。機会を逃すと中々取得できないものです。ヨットなども米海軍士官で帰国される方から無償で譲渡されることもあります。薬剤師の幹部が米軍士官からロハで譲り受けたヨットは堀江謙一さんのヨット(マーメイド号)位の大きさでした。佐世保から二俣官舎の近くの江戸川までの回航は大変とのことでした。

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 機関科実習として、舶用小型ディーゼル・エンジンの完全分解、組立て、起動もあります。小型などといってもトラックのエンジンより大きなものです。共同ではなく、すべて1人で行います。候補生140名ですので、お金も時間もかかってます。2年後、3分隊機関科機関士として赴任すると1000倍の馬力のあるエンジンを扱う基礎ですから力も入ります。教官は、練達の海曹教官が懇切丁寧に教えてくれます。

 論文は、型に拘った指導が行われます。この論文の型は、初級幹部課題答申においても用いられる形ですので、絶対に習得する必要があります。将来的には、1尉になり受講する中級課程或いは、3佐直前で受験する指揮幕僚課程の試験においても用いられる形です。上級指揮官がスッーと頭に入る形になっています。

 勤務録を与えられますが、自衛隊勤務は、法令に基づいて行われています。法規類集全6巻、会計法規類集全3巻、補給実施要領が基本で、部隊には、護衛艦隊例規、航空集団例規、総監部例規などがあり、末端の艦艇にも内規、部署があります。通信規則、航行、作戦規則、行動を律する教範、号令詞など膨大な規則があります。これらをすべて覚えることは不可能ですが、実施部隊に配属になると直ちに必要になります。物事を実施する場合に根拠は何か必ず聞かれます。それをOJTで遭遇した事例を勤務録に記録するとアトアト楽ですヨという親心です。。部隊配属されて、まず面食らうのはムラ社会で使う略語、言葉が分からないことです。ETM(到着予定時刻)、OH(在庫)、BO(請求残)、DI(入庫予定)、艦建、検検、雑消、雑運、武車購(予算科目)、オンコン(故障するまで使う)、カム(艦長迎え)、トヨト(当直士官から当直士官へ)、ET(江田島)など山ほどあります。こまめに覚えるしかない。法規などの点に於いては、1課程も2課程も同じスタートラインに立っています

 掃除も徹底的に行われます。便所掃除などは便器を素手で触って確認されますので、そのつもりで掃除する必要があります。このようなことが出来ない方は幹部候補生は無理です。

 候補生学校は初級幹部として必要な体力練成も目的にしてますから、候補生学校の給食は1日3200キロカロリーです。昔から兵隊は早飯、早糞芸のうちと言われるように限られた時間内で日課を消化するために5分程度での喫食となる筈です。これをギャル曽根のように優雅に食べて早いのが理想です。時間に追われて移動も駆け足ですから、候補生で肥満でデブッとした方はあり得ません。また、訓練の強度に応じて加給食が支給されます。

 毎朝夏は6時にゼンマイ仕掛けの人形のように起床し、ベッドを整えて、校庭に遅くとも2分30秒で整列し、号令調整、乾布摩擦、体操、掃除、雑巾がけ、赤煉瓦の目たてと規則正しい生活ですから健康にならない訳がありません。早朝から大勢の候補生学校見学者が見ていますので力も入ります。ベッドの整頓が悪いと幹事付きが窓から寝具を放り出しますので、運の悪い日は朝食時間がなくなります。

 日課は、すべて成績になります。学業優秀だけでは、成績優秀者への道は難しい筈ですが、候補生は、誰でも成績優秀者の可能性があります。

 24時間寄居を伴にして、候補生学校一年、遠洋練習航海半年を通じて評価された人物評価は、最も的確な評価の筈です。

 A幹部は、どのような配置についても35歳から40歳頃には海上自衛隊全般に関わる仕事が非常に多くなります。A幹部が一生機長をするとか、艇長をするとかは無理な相談です。

 その頃になると日本全国の部隊、民間の艦船、航空機の造修所を手足の如く具体的にイメージできるようになり、法規にも精通します。勤続25年を過ぎた40歳半ば頃から、大体年収1000万円程度になります。民間のように出向がありませんので最低ラインの1000万は、退職まで保証されますが、更に上は能力次第です。大体は、40歳程度で自分の、器、能力を悟ることになります。(※海曹も40代半ばには、教員と同程度の年収600万~800万円程度になります。これは、陸上勤務の場合で、艦艇乗組手当33%増、潜水艦乗組手当45.5%増、パイロット手当60%増となります。但し定年は54歳です。そのため早期退職調整給付金があります。)

 帝国海軍の時代からやっとこ大尉と言われるように若い内は俸給が安いが、40歳になる頃には間違いなく千万円の大台に乗せます。

 家族5人でご子息が大学に進学すると家のローンと併用になり、1千万の年収ではカツカツです。しかし、忠実なペットを友として独身を貫くと、年収2千万で家族5人と同等のセレブ生活ができます。年金も一人で満額ですと毎月海外旅行ができます。

 個人情報保護法のお陰で独身に対する偏見もなくなりました。後は海軍士官として日本国家に対する責務をどう考えるかだけです。公務員同士で結婚して、世帯年収2千万、世帯退職金5千万、55歳早期退職にともなう世帯給付金3千万、世帯年金600万を目指すのも賢い選択です。(普通に夫婦が定年退職すれば良いだけですので万人向きです。)人生は過ぎればアッという間の出来事です。人生航路をはじめるに当たって戦略を間違うと戦術的最適化では挽回不能です。思案のしどころです。

 しかし、候補生を目指す方が、単に金に引かれて候補生を目指すのは、利口ではありません。候補生に合格するような方は、どこへ行っても輝ける筈です。もし、そうでなければ本省課長候補生としての資格はありません。

 民間会社に入り役員になればもっと稼げます。また企業を立ち上げてもモット稼げます。私の弟達も一部上場企業で常務、中小企業の社長で、自衛官よりは遥かに稼いでいます。お金を求めて自衛官になるのは、八百屋で魚を求めるようなものです。

 普通は、定年が55歳~56歳程度です。若い内は、新幹線で昇進しますので、部下が自分の俸給の倍ということも珍しくありません。それは、A幹部が異常な昇進をしているからです。不満を持つなど勘違いしてはいけません。(A幹部は、最初から階級を8つ飛ばして、候補生学校卒業時に3尉(23歳)に任官し、防大、一般大関係なく2年後の夏、2尉、5年後の夏1尉(28歳頃)に昇任します。すべて最短期間でクラス全員が同時期に昇進します。部内出身者は、そのようなことはありません。)

 研修で言えば、財務省はハーバード、ケンブリッジですが、海上自衛隊は、部内研修で3尉に半年の専門過程(必修)(費用5百万)、1尉前期で中級(必修)一年(費用1千万)、1尉後期で指揮幕僚課程(選抜)一年(費用1千万)、2佐で統幕の課程があります。英語が配置上必要な方は、6ケ月程度の英語漬けの講習を受けさせられます。候補生学校、遠洋練習航海での5000万円の投入は始まりにしか過ぎません。一人前の指揮官を造るには国家は莫大な資金を投入しています。

 参考までに言えば、1尉で受講する中級共通課程には、中級幹部が、A幹、B幹、飛幹など大勢集まることもあり、外務省外国大使館出向職員の案内が来ますが、土台雑用ですので応募する方は奇特な方だけです。大使館付武官は1佐(普通42歳~45歳手前)ですが、中級1尉(33歳~35歳程度)での出向ですのでボーイです。運転手でこき使われること間違いなしの筈。

 教育投資は、医者どころの話ではありません。退官までに、一人あたり数億かけて教育しているのです。国民の期待を一身に受けて教育されていることを忘れてはなりません

 教育は投資、博打ですので一生懸命やった結果ダメなら仕方ありません。国家は博打のハズレは織り込み済みなのです。国民負託に応えるにはタダ頑張るしか道はありません。横須賀を始めとして総監部の部、課長配置、艦長配置は、全て日本国の歴史に残る配置です。

 部外研修として京産大、拓殖大、慶応大学、早稲田大学、神戸大学、筑波大学など大学の委託生、聴講生一年研修(選考のみ)(費用1千5百万)、大学院研修2年間(費用2千万)(委託生に引き続きとなり3年勤務経験が抜けます。入学筆記試験があります。大学卒業後10年程度経過した後の入学試験ですので難しい。)、PGS(Post Graduate School)(費用2千万)があります。また、財務省研修などもあります。

 近時防衛省との共同研究も始まっており、比較的近い内に全ての大学が受け入れてくれる筈です。委託生、聴講生とも大学に指導教授がおり、指導が受けれます。学部の学生のような扱いはありません。

  官民交流で希望すれば、1尉の頃に、公認会計士監査法人、一流商社に一年程度の研修制度もあります。実際に現場に配置され三菱商事など民間のエリート社員と一緒に勤務することもできます。官民交流は試験もなく、民間業務を実地に体験できコネクションも築けますのでお薦めコースかも知れません。前述近藤海将補も商社研修は楽しかったと述懐していました。

 防衛省が調達する装備品は、一流企業が製造しています。企業側の交渉相手は、課長レベルの方が対応しますが、ほぼ東大出の方ばかりです。各社とも嘱望されるエースを配置してますので、当然と言えば当然です。東大、京大で一学年6千名もいるのですから一流企業のエリートばかりと交渉すると当然そうなる理屈です。

 国家公務員第1種試験を合格せずに、社会の上層部に食い込めるチャンスは、そうそうありません。それが海上自衛隊幹部候補生なのです。貴方も海上幕僚長になり、日本国総理大臣にアドバイスして退職金7千万円のチャンスはあります。

 慶応、立教、ICU、上智、関学、南山などハイカラ大学は、普通は最初から近寄らないのですが、帰国子女など英語に堪能な方は自分を生かす道があります。これを読んで何が悲しくて監獄に入るのかと思った方は土台無理です。

  候補生を希望する方は、難関ですが、挑戦する価値のある職業です。市役所勤務のようなことを考えるのであれば、難関ですが国家公務員2種試験を受験して防衛庁事務官が適してます。

 女性で男女差別は、絶対拒否という方には、幹部候補生は、お勧めです。東大など、ソコソコ頭脳明晰で、体力があり、アイシャドウ、口紅など化粧に違和感を感じている方、母にフリルやリボンの付いた服ばかり着せられて拷問でしたという方にお薦め。電通に入って3年で過労で自殺した高橋まつりさんのようなことは絶対にあり得ません。一人5千万かけて教育していますから、欠けることは大変な損失なのです。

 トランプ大統領の遊説で周りの女性兵士をテレビで見ましたが、女性兵士全員が丸坊主です。女性兵士は、兵士として男性と互角であることを証明する必要があります。女性を入隊させたが故に戦力が下がることはあってはなりません。容姿を行動形態に最適化することは他の動物同様極めて合理的です。これで嫌悪を催す方は幹部候補生不適です。

 さて、院卒で非常勤で少し見込みと違った方も、28歳まで受験できますので、お薦めです。理系、文系問いません。候補生学校無事卒業できたら、付け出し2尉(中尉)です。(入校時初任給238,300円、卒業任官時251,700)。外務省出向もあります。

 能力さえあれば艦長にも海上幕僚長にもなり総理大臣補佐もできます。その基本は、1500メートルを4分30秒~5分、腕立て伏せ100回、懸垂50回、水泳自由形50m35秒、10キロ持久走35分程度(飛行幹部候補生は、30分を切ります。)、乱れず酒一升で大抵の幹部候補生を打ち負かせます。(入校時体力検定において、力のあるところを見せつけ、体力検定1級徽章をつけると、それだけで他の候補生に差をつけれ教官の覚えも良くなります。)

 東大でも京大でもハーバード大でも、財務省超エリートでも、頭だけでは下士官は、誰もついてきません。(これは重要なことです。この道20年という神様のような下士官がヒヨっ子の命令に従うのは、多少見どころがあるので将来の伸び代を見越してのことです。全然見どころがない士官は、A幹ではなく、アカン、ヤカンの間違いでないかと面罵されます。)

 近時一流大学卒業生に発達障害が多いと問題になってますが、知能のIQが高くとも、動作のIQが低い方及び音声情報処理が苦手でコミュニケーションがとりにくい方は、受験してはいけません。薬で症状を一時的に抑えることも可能ですが、激務の職業を選択してはいけません。不幸になるだけです。

 あらゆる艦艇での作業命令、指示は音声情報によることが多い。10箇所以上(単純入出港でも上甲板前部、中部左右、後部、艦橋右左ウィング、CIC、機関指揮所など、戦闘部署はもっと増えます。)の各部から同時並行的に連続して入ってくるマイクの聞き漏らし、誤認などの音声情報処理ミスはデスクワークと違い大事故につながります。

 東大などADHD(注意欠陥、多動性障害)、ASD(アスペルガー症候群)が問題となってますが、好きと適正は異なります。注意したい点です。

 下級士官は、部下をもって、瞬時に同時並行的に作業を迫られる副直士官業務、作業指揮官が必須であり、人には向き、不向きがあります。作業命令の先には生身の人間がいますので、間違いました、できませんでは、重大事故が起こります。また、いかなる軍隊も整理整頓を徹底しますので片付けられない方は不適です。ただし、細い道ですが、専門職はわずかにあります。一般課程入校者は、文化部出身は厳しい、理不尽な環境に慣れた体育会出身の方が早く適応できます。

※士官は、休憩時間には、コントラを必ずやるので、コントラクト・ブリッジに熟達することは、極めて重要です。コントラが下手なために、上官に口汚く指導され、ケンカに発展することがママある。ブリッジ協会などで専門的に指導を受けておくと役に立つ。

『雨風の師走の空も雲晴れて
グランドスラムの心地よきかな』

 山本五十六元帥(真珠湾攻撃が成功して)返歌

『グラスラは、ほど遠けれどリダブリて
ジャストメイキの心地こそすれ』

意味:意味: 真珠湾攻撃の成功をグランドスラム(注:ブリッジで13トリック全部とることを宣言してプレイし、宣言どおりに完勝すること)に例えて称賛されたのに対して、元帥は『いや、「無理だ」と言われていたゲームを「それでもできる」と強気に言ってかろうじて宣言どおりに勝てた、それだけのことに過ぎない』

 縷々夢のような仲人口上ばかり話してきましたが、一般大学出身者は2割から3割が少尉になる前に訓練が厳しくてケツを割ります。曰く「こんなことやってられない。」、「防大出ばかり優遇」、「気違い部落で頭がおかしくなる。」などなど。

 しかし、部隊に配属されるともっと厳しい筈です。仕事量も厖大です。仮泊して午前2時出港など当たり前、24時間勤務の自衛官が一、二週間部隊勤務で帰れない、寝ないで勤務するのは当たり前の世界です。引き継ぎも何もなくてまったく未知の勤務を2年毎にクリアする必要があります。(定年退職までに、教育課程も含め全国区で12、3回転勤します。)

 退職後は、防衛官僚天下りとマスゴミで糾弾されていますが、防衛産業装備品に助言できるのは自衛官以外にはあり得ません。装備品ユーザーである自衛官が様々の装備品を使用し、どのような環境で、どのように使用されるのかについては、自衛官が一番知っており、助言できることが多いのです。

 防衛産業顧問は、応接セット付きの一室をあてがわれ昔は美人だったと思われる秘書がついて、お茶くみをして頂けます。大体出退勤自由で待遇に見合った給与となります。

 候補生学校から退職まで一生を見渡せてしまっておもしろくないかも知れませんが、大体のイメージは、このようなものです。

※未来の海上幕僚長の候補生をゲットしようと読んでいる方もいますので、忠告しますと、転勤の荷造り、荷解きはほぼ妻だけですることになります。辞令の前に内示がありますが、辞令発令の1週間前に転勤が分かることもあります。旦那は業務引き継ぎで帰ってこない。荷造りは妻だけですることもあります。転勤日の前日になっても荷造りできず、見かねて官舎の奥さんが手伝うこともあります。旦那にすべてお任せと考えていると甘い。また、すべて業者お任せも国はそれほど転勤費用は出しません。シッカリした方でないと厳しい。所詮公務員給料取りなのです。また、海軍士官は、整理整頓を徹底的に叩き込まれますから家庭で整理整頓が出来な方はダメです。特に不精、横着が嫌われます。何でも積み上げる方はダメです。奥様同士の付き合いもあり、それなりに社交が必要です。偉くなるに従い夫婦同伴が多くなりますので、それなりに常識も必要です。一般的に偉くなる人は、美しい奥さんが多い。(諜報機関は、美貌を餌に接近することも多く、また美貌に迷わされてセクハラなどもあり美貌に対する免疫と解釈することができます。また、社会学者は結婚とは、1億3千万の買い物をすることとも言っています。慈善事業お断りの方は参考になります。)

 料理の腕がでてこないのは、料理の素人は、プロの料理人に勝てないからです。海自自衛隊の料理人は、専属で専門に教育を受けた料理のみをするプロです。普通一艦船で一ケ月約2万食を供します。

 一艦で必要とあらば、各国大使、閣僚を招待してレセプション料理ができるプロです。南極料理人がテレビに出てますが、彼は海上保安庁職員です。海上自衛隊にも彼のような料理人がいるのです。士官室の食事はプロの料理人が作った料理を供してます。ですから素人の奥さんは真心をこめてそれなりに作れば良いのです。腕前で言えば、奥さんは、プロの海士長を越えることも難しいと思います。

 奥さんが公務員でも転勤が多く大部分が別居となる。その点下士官と公務員であれば、年金500万も夢ではない。しかし、支給年齢引き上げで70歳になって500万円もらうことに価値があるのかという問題があります。健康寿命75歳過ぎていくら金があっても意味はない。人生過ぎてしまえば、アッという間の70年です。70歳を過ぎると半年が若い頃の数ヶ月の感覚で過ぎてゆきます。思案のしどころです。

 候補生学校の教育課程を後から考えると海上自衛隊勤務の中で一番楽しい時代です。それは同じ目的の仲間同士であり、みんなが若くて体がよく動き、一晩寝ればいかなる疲労も回復し、教官は善意の人ばかりで、人間関係が単純だからです。これは、人間社会においてあり得ない環境なのです。

 部隊では候補生学校の何倍も厳しい勤務が待ってます。袖章に太い筋が入っているのは筋金入りという意味なのです。如何なる艱難辛苦にも耐えて部下を叱咤激励し敵を倒すことのできる士官という意味です。

 トレーニングは、昔から普通3000時間が一つの目安です。幹部候補生学校で一日14時間×250日=3500時間、実習幹部として国内巡航、遠洋練習航海での艦艇でのトレーニングが28週間×7日×14時間=2744時間、その他航空実習、潜水艦実習など各種実習1000時間合計7244時間ですからトレーニングとしては十分です。一人当たり総費用4772万円ですので一時間当たり6587円かけて教育していることを忘れないようにすることが大切です。

 なお、幹部候補生学校を卒業した1佐以上の幹部(いわゆるA幹部)は「春秋叙勲」の対象となります。叙勲で人生スゴロク上がりとなります。

※これを幹部候補生学校関係者が読むこともあると思いますが、初級幹部が艦艇乗組となり、最初の難関が航泊日誌(特に停泊時)の記載です。永久保存の航泊日誌の記載は、副直士官が担当しますが、これが中々難しい。護衛艦の航泊日誌記載は、日本国に残る歴史を刻むことです。しかし、それだけに長年艦艇乗組の当直士官は思い入れもあり、ネチネチと指導されるのが辛い。候補生学校で航泊日誌の標準的な記載については学科として責任をもって教育すべきと考えます。またペーパーレス化も図られるべきです。阿川弘之さんの「軍艦長門の生涯」が微に入り細に入り何月何日誰がどうしたと事細かく述べることができるのは、この永久保存の艦艇航泊日誌があるからです。

補足1
 海技資格は、防衛大学出身の方は、防大4年、幹部候補生学校1年、遠洋練習航海半年程度の都合約5年半で受験しますが、一般大学出身の方は、幹部候補生学校1年、遠洋航海半年の都合約1年半で受験します。自衛隊で支給されるテキストだけではやや不足しています。別途海幕教育1課に問い合わせるなどして参考書(運航2級で5冊、機関2級で5冊)を購入する必要がある。しかし、日々の試験の他に、海技試験対策まですることは超人的努力が必要になります。

 練習航海中は、航海手当、乗組手当(本俸の27.5%)だけで小遣いは、十分です。俸給本体6ケ月、期末勤勉手当(2ケ月程度)は、貯蓄されてますので、遠洋練習航海終了時に150万円以上貯まってますので、奨学金の一括返済などに利用できます。候補生は、制服一式、帽子、靴、食事(3200KCal/日)が無料支給され、住居も隊内指定ですので、期末勤勉手当(4.5ケ月)約100万は返済に回せます。(初任給217000円)

※船酔いは、ある程度(3ケ月)訓練すれば自然に慣れるものです。三半規管が弱くて海上勤務不適という話はあまり聞きません。

補足2
 海技資格は、防衛大学出身の方は、防大4年、幹部候補生学校1年、遠洋練習航海半年程度の都合約5年半で受験しますが、一般大学出身の方は、幹部候補生学校1年、遠洋航海半年の都合約1年半で受験します。

補足3

 海上自衛隊の艦船は、3千トンから2万トンまで大型化してます。北は、稚内から南は沖縄まで日本全国を航行して、十年経験を積んだ後も、なお国土交通省が民間船舶を運航することを認めないのは、免許の管轄に捉われた弊害です。

 南極昭和基地へ航行するのも海上自衛隊の艦船です。遠洋練習航海で七つの海を航行するのも海上自衛隊の艦船です。必要とあれば世界中どこの海域でも展開して高度のオペレーションをする能力があります。これで国土交通省海上保安庁から民間船舶の運航を拒否されるのは、変と思わなければなりません。

 1000億円の護衛艦のエンジンの神様が民間3億円のボロ船も扱えないのは、変と思わなければなりません。ペルシャ湾の掃海機雷除去も自衛隊の艦船です。掃海とは、海の機雷の掃除ですから、たとえ1メートルでも掃除残しがあってはいけないのです。精密な操艦技術がなければできないのです。民間船長の操艦技術ではまったく不可能なのです。ただ行って帰ってくるだけの民間操船をどうして拒否されなければならないのか不思議と思わなくてはなりません。

 運航免許、機関免許試験は、厳格に実施しており、海上自衛官の退職後の就職を確保する上でも民間船舶の運航を認めさせるべく国土交通省海上保安庁に働きかけるべきです。これは、自衛隊継子扱いの名残りなのです。

 このような免許に関わる不思議は山ほどあります。原則自衛隊の部内で獲得した技術は、改めて講習を受け、受験料を支払って受け直さなければ、民間では使用できないのです。業務として行っているにも関わらずです。民間がもてあます非常事態・過酷事故になれば、自衛隊に必ず頼ります。自衛隊が最後の砦でと言われる所以です。

 あまり邪険にするようであれば、民間の資格がありませんので、できませんと断ったらどうでしょうか。

 例えば、応急という分野があります。艦船の破口の調査、プロペラへの漁網の巻きつきなどのために応急員は、軟式潜水具で潜り調査、作業をします。このために、もっとも初歩的な講習でも1日8時間、1ケ月の、座学、実習をします。国費を費用換算すると一人50万円を下らないでしょう。それでも民間ではまったく受け付けてくれません。変と思わなければなりません。

 防衛省には、危険な任務を付与して、国民の自衛官に対する扱いが依然として継子では、困ります。自衛官には、危険な任務の付与を与えるのであれば、他省庁は、最大限の特典を付与すべきです。道理と思いませんか。

 各省庁の免許権限にまったく影響は、与えません。現に業務を遂行している隊員について、自衛隊の申請に基づき、免許・資格を付与して下さいとお願いしているのです。民間資格で゛自衛隊に欠落している部分は、講習会で十分補うこともできます。真っ当な申し出と思います。

幹部候補生学校予算 目の子 10億

この内、他の課程の教育もあるので6割がA幹部予算と見做す。    6億円

教官など給与 150名×40万円×12ケ月×0.6=4.3億

国内巡航練習艦維持費 年次検査、年次修理5億円、定期検査、定期修理20億

年平均 8.75億  このうち、他の課程も利用するので2割がA幹部用と見做す 1.75億

乗員給与 200名×30万円×12ケ月×0.2=1.44億

乗員食事 200名×788円×365日×0.2=0.12億

学生給与 20万円×12ケ月×130名=0.3億円

学生被服 10万円×130名=0.13億

合計14.04億÷130名=1080万円/人

遠洋練習航海

外洋練習艦2隻

年次検査・年次修理 5億、定期検査・定期修理30億 平均11.25億×2隻=22.5億

他の課程も使用するが、9割はA幹部用 22.5×0.9=20.25億

燃料費 1隻1億×2隻×0.9=1.8億

食事 専属練習艦隊  350名×788円×365日×0.9=0.9億

給与         350名×40万円×12ケ月×0.9=15,12億

食事  派遣練習艦 200名×788円×210日=0.3億円

給与         200名×40万円×7ケ月=5.6億       

学生給与 30万円×130名×10ケ月=3.9億円

寄港地研修費

130名×10万円×10ケ所=0.13億

合計48億÷130名=3692万円

入校から部隊配属まで一人当たり4772万円

 航空機実習、潜水艦実習、各種シュミレーター実習、整備実習などがあり、実際はもっとかかります。

補足4

 江田島でのどのような教育をするのか紹介した小説に海兵68期(昭和12年4月入校)の豊田穣さんの書いた「海兵四号生徒」という本があります。この本で述べられた行事は、テレビで一部ですが紹介されてましたので、おそらく現在も江田島で行われているものと推測します。候補生を受験したい方は参考になるかも知れません。絶版ですが、アマゾンで200円程度で買えます。江田島は、英国ダートマス、米国アナポリスと並んで3大海軍兵学校といわれた由緒ある兵学校の伝統を引き継いでおり、世界有数の海軍士官養成機関です。太平洋戦争において、米海軍が江田島海軍兵学校を爆撃・襲撃したなかったのは、江田島に敬意を払ったこともある。兵学校の赤煉瓦、大講堂、教育参考館などの施設に銃撃の後は皆無です。

補足5

 遠洋練習航海に行くと、天文航法で六分儀で星を取ります。通常は、天測歴から専用の計算紙で計算します。天文航法も達人になると、艦橋の窓ガラスにチャイナペンで書いて計算し位置を出します。

 半世紀も前のことですが、遠洋練習航海に参加した防衛大学の先生は、計算式をパッカードのプログラム電卓に記憶させて、観測した数値を入れるだけで、位置を計算してました。機械を利用することも考えられて良いのではないか。

 現在は世界中どこでもGPSで位置がでますが、運輸省海技資格が六分儀による天文航法必須ですから、それに準ずる防衛庁海技資格も必須になる理屈です。遠洋練習航海中150日間航海中は、毎日薄明、薄暮時の六分儀による艦位測定を行います。この負担を軽減するには、運輸省海技資格の改善を待つしか方法はありません。

 近頃は、このような天文航法専用電卓も販売されてます。NC-2100E

 チンタラ、チンタラ計算するのは、カッタルという方に最適です。パッと星をとって、艦位計算、分隊長提出、後は休み、トランプという夢のような話です。(分隊長のズルしたら許さない、腕立て伏せ100回という声が聞こえてきます。)

 遠航が始まると仏の分隊長が鬼になります。なんとか一人前の幹部にしようと必死です。鬼の形相で候補生をシゴキます。教育期間が残り少なくなると一人前の幹部としてやってゆけるか不安になります。獅子は子供を千尋の谷から突き落とすといわれてますが、分隊長は全存在を賭けて教育します。鬼にもなります。分隊長が幹部不適と認定した場合には、絶対に実習幹部から正規の幹部になることは不可能です。候補生は実習幹部という3尉(少尉)であり正規幹部ではありません。過去にも免職にした実習幹部はいます。

補足6

 上記は一般幹部候補生といわれる方ですが、この他に技術幹部がいます。30名程度ですが、あらかじめ貸費学生として10名程度は選抜ずみです。貸費学生は、月額54000円を無償貸与され、理工系学部卒業と同時に候補生学校に入校し一年間教育をうけます。大学院修士の方は、候補生学校卒業と同時に2尉に任官します。公務員全般に、このような特典があります。選抜試験は、偏差値68程度ですから超難関試験です。

補足7

 弁護士、公認会計士は、公募幹部として採用された場合には、2佐相当になります。弁護士資格を有して、一般幹部候補生に採用された場合には、候補生学校卒業と同時に相当の階級に格付けされる筈です。米海軍では、太平洋戦争に弁護士など資格者を中佐に格付けして参戦させましたが、その名残りと思われます。弁護士資格をとったものの、就職浪人といわれる方は、一般幹部候補生も選択肢に入れてはどうでしょうか。弁護士、公認会計士、税理士などの資格を生かせる職場は沢山あります。

 公募で応募された医師免許を有する方は、医官として勤務しますが、医官勤務に必要な海上自衛隊の知識を付与するために候補生学校で数ヶ月勉強します。座学中心であり、一般候補生のような訓練は免除されてます。

補足8

 海上自衛隊での生活がどのようなものかイメージが沸かない方は、阿川弘之著「軍艦長門の生涯」を読むと良い。戦前の話ですが、現代の海軍にも通じます。公務員とか、会社員とはまったく違った世界です。

補足9

 艦艇の運航は、すべて暗号で動いてます。また搭載する武器も秘密の塊です。海上自衛隊の幹部になるのですから、当然秘密事項を扱いますので、秘密事項適格性審査が長期間にわたり厳格に行われます。よって、親戚も含めて疑義がある方は受験しないことです。この審査をパスしないと秘密事項を扱えず、結局業務を遂行できなくなり、退職の道を選ばざるを得なくなります。また、身体検査時に指紋採取が行われ、警察データベースとの指紋照合も行われますので、過去に万引、窃盗などの犯歴があると合格できません。

補足10

 A幹部の配置は、激務が多い。中でも海上幕僚監部は、エリートの中のエリートが集い、競争は激烈で更に激務になる。月曜から金曜まで泊まり込み勤務も珍しくない。(大蔵ウィドウと同じ)しかし、概ね2年毎の転勤ローテーションに救われます。海幕→地方→海幕と勤務する方はエリートのエリートです。

補足11

 近頃は、米軍との共同訓練が当たり前のように行われてます。艦内で交信する英語も半端でなく早い。次は民間パイロットの交信ですが、このような交信がガンガン行われます。何でもプロになるのは大変です。

「a-lax_tower.au」をダウンロード

補足12

 海自幹部候補生学校で講義内容は、他の場所では教えることのできない内容です。例えば、メルカリでテキストを販売しようとすると待ったが必ずかかり、公安警察の調査が入ります。

 これはどういうことかと言えば、情報、技術を完全に独占しており、情報の陳腐化がないと言うことです。情報、技術を独占しているのですから抜群の競争力を誇ります。A幹部に教授する講義内容は、日本の他のいかなる場所でも入手できない情報なのです。高度に専門化されたテクノクラート集団の中心にいるということです。A幹部の競争力が圧倒的にあるという所以なのです。

 帝国陸海軍が自分達以外を地方と言ってましたが、娑婆の世界では、入手できない情報、技術を独占するが故に奢りが生ずるものです。これは、地方、娑婆の口をはさませないということに繋がります。

 民間企業では、情報、技術が瞬時に拡散し、商品がコモデティ化して、耐えざる価格競争に晒されますが、このようなことは軍事においてはあり得ないのです。パトリオットミサイルは、一式600億円しますが、コモディテイ化しようがないのです。武器製造業参入障壁は極めて堅固で高いものです。

 この日本の軍事の中でも更にA幹は情報、技術を独占しており、抜群の競争力を誇るのです。海上自衛隊の配置は、海上自衛隊以外の日本国の他のいかなる余人をもっても代替できないのです。また誰も無経験で尉官配置、佐官配置をできるとは考えません。豪華客船の船長が護衛艦艦長に補職されて作戦行動できるとは誰も思いません。

 即ち代替可能性ゼロなのです。今後も軍事組織の民間リクルートなどあり得ません。よって、A幹の窓際族などあり得ないのです。

 このためA幹の補職は、海上自衛隊の使命を制する宿命を背負っており、海幕補職担当者は所与の人材の将来への布石をも勘案した最適配置を目指して全身全霊を賭けて補職します。このため、普通は、官舎に全く帰ることなく、海幕泊まり込み、土日に家族に洗濯物を預けて、食事してお終いの生活を続けます。現在の海上幕僚長も連綿とつながる補職担当官の言わば作品と言えるものです。

 補職担当になることは海上自衛隊の使命を制する配置に補職されたことと同義であり、清廉潔白な特別優秀な方しかなれません。

 候補生は、部隊配置の最初の段階から中央が管理する補職であり、将来の海上幕僚長等になるべく補職されているのです。

 また、候補生学校の分隊長(1尉、32歳程度)、幹事付(2尉、25歳程度)は、未来の海上幕僚長を教育するのですから、自衛官の手本となる将来を嘱望される方が配置されてますので、評価を下げることは狭い世界ですので、好ましくありません。総監、航空集団司令官になるような方ばかりです。「見どころがある。ガッツがある」と評価されるのと、「テンプラで箸にも棒にもかからない奴」などと評価されるのでは狭い社会ですので雲泥の差があります。候補生学校に一歩踏み入れた段階から海自洋幕僚長椅子取りゲームは始まってます。しかし、教官にゴマばかり擦っていると同期から野営訓練で暗闇で殴られて青タンになります。世の中、分からないもので、三バカトリオなどと揶揄されても偉くなる方はいます。大器晩成型なのでしょう。

※海上自衛隊においては、帝国海軍同様、年賀状の交換はありますが、お中元、お歳暮、付届けの文化はありません。

オマケ

江田島健児の歌(A)
昭和11年
作詞神代 猛男
作曲佐藤 清吉


1 澎湃(ほうはい)寄する 海原の
大波砕け 散るところ
常磐の松の みどり濃き
秀麗(しゅうれい)の国 秋津州
有史悠々数千載(すうせんざい)
■皇謨(こうぼ)仰げば 弥(いや)高し

2 玲瓏(れいろう)聳(そび)ゆる 東海の
芙蓉の嶺を 仰ぎては
神州男児の 熱血に
我が胸さらに 躍るかな
ああ 光栄の国柱
■護らで止まじ 身を捨てて

3 古鷹山下 水清く
松籟(まつかぜ)の音 冴ゆるとき
明け離れ行く 能美島の
影 紫にかすむ時
進取尚武(しんしゅしょうぶ)の 旗上げて
■送り迎えん 四つの年

4 短艇海に 浮かべては
鉄腕櫂(かい)も 撓(たわ)むかな
銃剣とりて 下り立てば
軍容粛々 声もなし

いざ蓋世(がいせい)の気を負いて
■不抜の意気を 鍛わばや

5 見よ西欧に 咲き誇る
文化の影に 憂い有り
太平洋を 顧(かえ)り見よ
東亜の空に 雲暗し
今にして 我勉(つと)めずば
■護国の任を 誰(たれ)か負う

6 ああ 江田島の健男児
時到りなば 雲喚(よ)びて
天翔(てんか)け行かん 蛟龍(こうりゅう)の
地に潜むにも 似たるかな
斃(たお)れて後に 止まんとは
■我が真心の 呼(さけ)びなれ


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コメント

はじめまして 
遠洋航海は内地巡航含め3月下旬の卒業後10月下旬の遠洋航海終了で7ヶ月ほどですね。
一級船舶は江田島時代に取りますが甲種2等航海士及び甲種2等機関士取得は
つい最近ですか?
3年前には取らされるようなことはありませんでした。
「練習艦かとりの艦長は女性」 これは…

 私の話は、およそ半世紀前の話ですが、大体実状にあっている筈です。昔は、3ローテーションと言って、1尉になるまでは、すべてA幹部は、艦船勤務が義務付けられており3つの艦船配置を経験したのち、それぞれの進む方向が決まったのです。副直士官をするために海技資格は必須だったのです。
 現在は、違うようですが、海技資格を有せず素養がないと正面の幹部に対して後方部門の幹部が気後れして意見が言えなくなる筈です。

 国土交通省管轄の甲種免許は護衛艦の運行には、不要ですから受験する必要がそもそもありません。護衛艦の運行には、防衛省管轄の運行免許、機関免許が必要なのです。
 防衛省管轄の免許は、国土交通省管轄の免許に劣っているような言い方ですが、間違いです。
 防衛省取得免許をもって、国土交通省甲種免許取得とみなす日は、それほど遠くないと思います。

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