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2015年12月20日 (日)

何事にも人生最後があります。

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 人生最後のスキー、人生最後の水泳、人生最後の旅行、人生最後のセックス、人生最後の飲酒、人生最後の賭博、人生最後の普通食、人生最後の映画鑑賞、人生最後の散歩、人生最後の読書、人生最後のドライブ、人生最後の歓談、人生最後のお給料など、何事にも人生最後が必ずあります。

 最後は、元気であれば、ベッドに横たわり最後を迎えます。上記で普通食は、元気な方は分からないでしょうが、ベッド生活になれば、誤嚥防止のためにミキサーで砕いた「きざみ食」になります。ドロドロの食事をスプーンで食べることになります。液体もすべてトロミをつけなければ飲むことはできません。

 これが人生最後などは、スキー、水泳、旅行などは、大体感得できますが、その他は、後から振り返って、あれが最後かなというものばかりです。顧みれば懐かしさは、尽きないのですが、それは未練です。

 今を遡ること2210年前の前漢の皇帝陛下高祖(劉邦)も同じ思いだったのです。人生短し、儚し。このような心境を中国の3大詩人(李白、杜甫、白居易)の白居易は、「往事茫々」(おうじぼうぼう)と表現してます。

 往時とは、昔のこと、茫々とは、ハッキリせず良く分からないということです。このような心境は高齢にならないとわからないことです。血を啜り血盟を誓い、郷里の友と宿敵項羽を倒し、中国統一という覇業も成し遂げた、しかし、往事茫々として、郷里の友も裏切り、裏切られ、今はいない。人生短し、儚し。人生一睡の夢の如し。

補足1

 高祖(劉邦)が分からない方は、HuLuで「項羽と劉邦」を見て下さい。やや長いですが、「史記」に忠実に丁寧に描かれてます。

補足2

 史記とは、司馬遷が書いた歴史書です。学校の歴史と違い人物が生き生きと描かれてます。何を考え、何に悩み、どのように対処したのかが分かります。

 読みたい方は、徳間書店の「史記」が読みやすく字も大きい。市立図書館にあります。

 新十八史略 天、地、人の巻 河出書房新社も人物中心の歴史であり、読み物としてもおもしろいです。但し、字は細かいので高齢者には辛いです。著者はその道の大学教授の共作です。漢文を原文に忠実に平易に訳しており、しかも持てる薀蓄をすべて披瀝しています。その後に作家など様々の方が十八史略を出されてますが、この本に依拠している筈です。

補足3

 高祖とは、沛県の亭長(亭とは当時一定距離ごとに置かれていた宿舎のこと、警察分署長のようなもの)として酒女と博打に明け暮れる任侠生活をしていましたが、天命により同郷の友(博徒の盧綰、周勃、屠殺屋の樊噲、刑務所長の蕭何、その部下曹参)と挙兵して、戦略家の張良、軍事の天才韓信、後方、兵站の蕭何、奇策の陳平を得て、宿敵項羽に何度も敗れるが、最後に垓下の戦いにおいて項羽を破り、中国統一を遂げました。

 項羽は、劉邦と違い軍事の天才でしたが、疑り深く、秦の兵隊15万人を生き埋めにするなど残忍で、唯一の軍師である范 増をも猜疑心から軍営から追い出しました。項羽陣営が互いに反目した策略は、奇策を用いる陳平の「離間の計」が有名です。項羽は、力山を抜き、気世を蓋う(抜山蓋世)というほど強い将軍でした。言わば官僚組織を整えた軍団と項羽一人に頼る個人商店の戦いと比喩する方もいます。

 項羽は、絶世の美女虞という姫を寵愛してました。垓下の戦いの前に自害しましたが、戦いの翌年に赤い花が咲いたというので、その花を虞美人草と名付けられてます。

 劉邦は、後年、なぜ「天下を奪れたのか、なぜ項羽が天下を失ったか」を述べた下りで

「籌策(はかりごと)を帷帳(とばり)の内にめぐらし、勝ちを千里の外に決することにおいては、自分は、張良に及ばぬ。国を整え、糧道を絶たぬことでは蕭何に及ばない。戦って必ず勝つという点では、韓信におよばぬ。この三人は、人傑である。自分は、この人傑を用いることができた。それら反して項羽は、ただひとりの范 増すら用いきれなかったではないか。これが自分が天下を得、項羽が失った理由だ。」と述べてます。

 要するに項羽は、器でなかった、朕が皇帝になるのは、皇帝の器だからなのであり、人傑を配材してくれたのも、結局、天意なのだよということのようです。人には天命があり、ジタバタしてもなるようにしかなりません。しかも、高祖のような皇帝陛下にしても、等しく死を迎え、終わりは往事茫々なのです。これを昔から「人生一睡の夢」と表現してきました。

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