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2017年5月26日 (金)

国の憲法のど真ん中に嘘があってはいけない

 現在の日本国憲法は、憲法のど真ん中に嘘があります。

 憲法第9条第1項

 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」

 憲法第9条第2項

 「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。

 国の交戦権は、これを認めない。」

 憲法に照らすと、満載で2万7000トンもある護衛艦いずもなどを見ても、警察権力ではなく、海軍の戦力ではあることは明白です。

 憲法との矛盾を解決するために、生存権から派生する自衛権までは否定し得ないこと、あくまでも自衛権の行使に当たっては警察権力としての発動要件(急迫不正の侵害、他にとる手段がない、過剰防衛にならない)と整合性をとることで自衛隊の存在を正当化してきました。

 しかし、小学生、中学生に憲法を読ませて、自衛隊の存在を考えさせると、憲法に違反していると大方が答えます。現に憲法学者にしても、自衛隊は意見という方が多いのです。 

 日本国憲法前文「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、わが国の安全と生存を保持しようと決意した」のですが、残念ながら、北朝鮮などは、米朝戦争勃発時には、わが国本土を核弾道ミサイルで攻撃すると明言してます。これは、現に目の前にある危機です。

 北朝鮮は、その意思も能力もあります。わが国は、憲法上の制約から米国と軍事同盟を締結しなくては生存を確保できません。従って、同盟を破棄することは不可能なのです。嫌でも米朝戦争に自動的に巻き込まれます。これは夢物語ではありません。現に迫っている危機です。

 北朝鮮だけではありません。尖閣諸島魚釣島を巡って中国と会的進路上にあります。尖閣諸島は、中国の核心的利益と明言していますので引くことはありません。領空には、中国の防空識別圏が敷かれてます。日々、日中で小競り合いが起きてます。また、竹島を巡ってき韓国とも係争を抱えており、北方領土ではロシアとも未解決で平和条約も締結していません。

 戦後七十数年があまりに平穏に過ぎましたので、今後も同じような日常が続くと確信しています。これは、正常性バイアスの罠です。別の言葉で言い換えれば成功体験への固執とも言えます。さらに換言すると平和ボケともいえるものです。

 「兵は国の大事にして死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり」と孫子も言ってます。

 このような時に、防衛力を巡って、一点の曇りもあってはならないのです。国民の誰かが違憲というような憲法で、自衛官を任務につかせてはいけないのです。自衛官が弾丸飛び交う現場で矛盾を解決しつつ戦うようなことを強制してはあまりにも可哀想です。

 小手先の神学論争で矛盾を解決した積もりで、現実から目を背けてはならないのです。

 いくら神学論争をしても、米朝を巡り、戦争を放棄した日本の意思とは関係なしに、現実に戦争は生起する可能性があるのです。

 死生の地、存亡の道において、自衛官を戦わせるには、違憲状態とか違憲とかあってはならないのです。せめて一点の曇りのない名誉を憲法上実現すべきなのです。

 統合幕僚長の河野さんが、自衛隊を憲法上明記することについて、「ありがたい」とは、自衛官の偽らざる気持ちです。第二次朝鮮戦争の可能性が囁かれる現在においても、なお神学論争に明け暮れて、自衛官を継子にしておき、千変万化する戦場で手足を縛ったまま戦わせてはならない。憲法の矛盾を一身に自衛官に背負わせることは人倫に悖る。

 

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