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2017年8月31日 (木)

北朝鮮、中国のミサイル攻撃に対して迎撃ミサイルは無理

 北朝鮮が日本に向けているミサイルの数は1100基以上もあると試算されています。これはアメリカや韓国の軍事研究機関が発表している数字で、射程1000キロ前後のスカッドは800基以上、最大射程が1300キロのノドンも300基。

 また、核弾頭は、米国情報機関によると従来の20個程度を大幅に上回る60個程度と推定されています。

 小国の北朝鮮で、この程度ですから大国中国の核ミサイルの数は想像を越えます。

 北の千発のミサイルの中に、核ミサイルが紛れ込んでいると、迎撃は不可能です。たまたま核ミサイルを迎撃できるかも知れませんが、十数基の迎撃ミサイル発射装置では、物理的に迎撃できない。

 迎撃ミサイルのシステムは、敵ミサイルの熱源を探知して、弾道の軌跡を把握して未来位置を推計して迎撃するシステムですので、核搭載ミサイルか通常弾ミサイルか判別できないのです。従って通常弾ミサイルと核ミサイルを混ぜて攻撃すると簡単に飽和攻撃になるのです。

 核ミサイルの迎撃失敗は当然潰滅的な被害を招き、迎撃ミサイル発射装置も破壊されます。結果、迎撃システムに穴があき、次のミサイル攻撃においては、更に被害が拡大する結果になります。

 また、ロシアが開発した多弾頭核ミサイルになると、迎撃は一層困難になります。多弾頭核ミサイルと通常ミサイルの混合した飽和攻撃では、ほぼ迎撃は不可能になります。

 更に日本には、原発54基もありますが東日本大震災で停止していた原発が脳天気にも続々再稼働しています。核弾頭なしでも北朝鮮1100発のミサイルで正確に原発を破壊することもできます。それだけで、日本人1億2千万、在日米軍の被害は甚大で、もはや居住は不可能になります。対する我が国は、北朝鮮に届く武器がありません。米軍は、核ミサイルによる米国本土攻撃で恫喝されてグダグダです。

 原発再稼働がなぜ脳天気か明白な根拠があります。北朝鮮国営放送は、「日本列島をわが国のICBM(大陸間弾道ミサイル)が飛び越えても正気に返らない日本人に有効な一撃を加える必要がある」、「日本列島は核爆弾により海に沈められなければならない。日本はもはやわが国の近くに存在する必要はない」と明言しているのです。

 北朝鮮のみに被害が発生して、我が国は安全のような報道がありますが、幻想にしか過ぎない。結局死力を尽くして核を応酬し、双方に潰滅的な損害が発生して、SLBMのみが残存するというのが核戦争の結果です。

 拳銃の弾丸を弾丸で落とすような迎撃システムに根本的に誤りがあります。レイセオンとロッキード・マーチンはウハウハですが、あまり利口な防御システムではない。

 MD開発段階から金をドブに捨てるようなものとの批判がありましたが、どうせ核戦争は起きないという前提で稼働しているものです。しかし、最初から北朝鮮のように核ミサイルを現実に発射すると公言する事態になりボロが出始めました。

 昔から臭い匂いは、元から断たなきゃダメは真理なのです。

補足1

 原爆、水爆、ICBM、多弾頭など、1970年~80年代には確立していた技術です。21世紀の北朝鮮が開発できないなどあり得ないことです。ロシアの余剰の技術者もいるのですから。報道の希望的観測を多用したデタラメ加減には余程注意しないといけません。

補足2

 9月3日北朝鮮は、核実験を行いました。前回の核実験は、マグニチュード5.3でした。10キロトンと推定されています。

今回の核実験は、日本気象庁観測マグニチュード6.1です。

前回の規模は、M5.3で10キロトンです。前回実験のマグニチュード(リヒター・スケール)との差0.8は、エネルギーにして10^1.5*0.8=10^1.2=15.84倍になります。(グーグル検索バーに式を入れて計算できます。)

単純計算で10キロトン×15.84=158.4キロトンになり米国、ロシアと同等の核爆弾を保有することになります。(広島型核爆弾の約10倍)

ノルウェーの研究機関「NORSAR」の推定では120キロトン

38ノース分析 250キロトン

 韓国気象庁観測5.7 前回実験とのエネルギー差 0.4

 10^1.5*0.4=10^0.6=3.98倍になります。

   単純計算で10キロトン×3.98=39.4キロトン

 米国地質調査所観測6.3   前回実験とのエネルギー差 1.0

   10^1.5*1.0=10^1.5=31.62倍になります。

   単純計算で10キロトン×31.62=316.2キロトン

(※政府推計70キロトン 韓国同様国民に安心感を与える目的で過小に評価しすぎています。後に120キロトンに修正、更に160キロトンに修正、遅すぎ)

 朝鮮中央通信の報道によりますと、「数十キロトン級から数百キロトン級に至るまで任意に調整できる」核爆弾が製造可能としてますので、核分裂に核融合を加味した水爆製造に成功したということでもあります。小型化した水爆爆弾核弾頭でICBMは現実になりました。

 別の言葉で言えば、小型の戦術核爆弾から大都市を破壊できる戦略大型核爆弾まで自在に生産可能ということです。どのような戦場でも核攻撃できると宣言しているのです。

 米国は時期を完全に失しています。今後も攻撃は無理。形だけの抜け道ありの経済制裁をしたフリで、核開発、ICBMの実験を実質容認して、現状維持が現実的路線です。

補足3

 北朝鮮に私有財産不可侵などと言っても無駄です。武力で財産を奪うのですから、一昔前の帝国主義です。世界警察のいない国家間の紛争は武力で決着をつけようというのですから米国もウカウカできない。世界中の大富豪も金をやるから黙れと言っても聞く耳をもたず右往左往です。一人殺せば殺人ですが、100万人殺せば英雄です。水爆で1000万人殺せば世界歴史に残る英傑になれるのです。金正恩がもはや歴史上の人物であるという所以なのです。

 北朝鮮ではなくともISが水爆を保有すると狂信的カリフが世界歴史上に残る英傑になるのですから、核爆弾は大国という概念を吹き飛ばすもので偉大です。それだけに自己の優位性を確保するために核大国は、核保有は自国以外は断固拒否なのです。

補足4

 プーチン暗殺は、自動反撃システムにより世界人口数十億の殺人と引換です。同様に金正恩暗殺も敵対勢力数千万人の殺人と引換になるのです。米国国民も道連れですから斬首作戦など夢なのです。自分の命と引換では誰でもがまっぴら御免です。マスゴミは正しく報道すべきです。

 北朝鮮指導者暗殺とは、朝鮮統一のために犠牲になった朝鮮英雄の仇をとるという強力な動機付けになります。米国憎しを更に国の英雄の仇で動機付けするのです。しかもその目的は、朝鮮統一という歴史的使命に貢献して戦死することは全朝鮮国民の無情の喜びにもなっています。(どこかISに似ています。)

 よって、戦場での戦いは朝鮮国民の英雄的行為により、熾烈になり、しかも水爆を使用して戦うのですから文明国の兵隊では耐えがたい事態になります。そもそも何のために戦うのか損得勘定を考えるべきです。

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